このようなお悩みに回答しています。
今回の記事の内容は以下の通りです。
- 空き家所有者から考える民泊をするメリット
- 空き家が増えている地域から考える民泊をするメリット
- 空き家を活用して民泊をするときの注意点
この記事を書いている人。
徳島県で民泊やゲストハウスを経営しており、そのうち1つは空き家を改装した物件で民泊を行っています。
また、日本経済新聞に民泊の実践者として掲載された実績もあります。
近年ずっと『空き家が増えてきて大変だ』と言われていますよね。
確かに、僕が住んでいる徳島県もどんどん空き家が増えており、全国的に見ても人口に対してトップクラスの空き家率になっています。
ですが、僕は『空き家問題は民泊という仕組みを活用すれば解決する可能性が高い』と考えています。
更に言うと、メリットも非常に多いと考えています。
そこで、今回は民泊を活用して空き家問題を解決する具体的な方法について書いてみました。
結論からお伝えすると、
- 空き家を民泊に活用することで、4つのメリットが個人にもたらされる
- 空き家を民泊に活用することで、地域に多大なメリットがある
- 全ての空き家が対象になるわけではなくある程度の選別は必要(経験談より)
ということになります。
特にこの記事は、
- 空き家をお持ちで困っている人
- 空き家が多い自治体の人
- 民泊に興味はあるがその一歩が踏み出せない人
にとっては有益な内容となっていますのでぜひ最後まで読んでみてくださいね。
空き家を民泊に活用した場合のメリット(個人編)
結論、空き家を民泊として利用した場合の個人におけるメリットは以下の通りです。
- 空き家を手入れをするので老朽化しにくい
- 簡易的なリフォームをするのでお家の快適さがあがる
- 思い出の家がそのまま残る
- お小遣いを稼ぐことができる
では、1つ1つ解説していきますね。
民泊として空き家を活用する:手入れをするので老朽化しにくい
空き家を民泊として活用することにより、建物の老朽化を防ぐという効果があります。(特に木造住宅)
木造住宅が早く痛む原因の1つに風通しをしないというのがあります。
なぜなら、日本の気候は基本的には高温多湿なので、風通しをしないとお家の中が常にジメジメした状態になってしまい、その湿気がお家を痛めてしまうから。
でも、空き家を民泊に活用すると決めると、当然風通しから始まり、お家を掃除してキレイな状態に保つようになります。
人が住んでいるお家は徐々に古くなってはいきますが、それでも誰もいないお家と比較すると断然長持ちします。
その結果、老朽化を抑えることができるようになるため、倒壊等を抑えることができます。
ちなみに、倒壊した場合は持ち主の責任になることが多いです。
空き家がもたらす損害は所有者が賠償責任を負わされる可能性があります。損害賠償額が数千万円から数億円と非常に高額になるケースも想定されるので、空き家・空地の所有者は、他人に危険を及ぼさないよう、しっかりと管理を行う必要があります。
引用元:NPO法人空き家・空地管理センターより
倒壊する建物がある街とそういう建物が少ない街ではどちらが魅力的な街になるでしょうか。
当然倒壊の危険性が少ない建物が多い街が魅力的ですよね。
ですので、空き家を民泊として活用することによって建物だけでなく街全体も美しく保つというメリットがあります。
空き家で民泊をするために簡易的なリフォームをするのでお家の快適さがあがる
空き家はやはり築年数が古い建物が多いです。
例えば、築30年の建物は床に穴が空いていたり傾いていたり。または、床が『ギシギシ』なる床鳴りが起こったりしています。
また、断熱効果も全然違いますね。
冬寒くて夏暑いというのが昔のお家です。(昔はそもそも断熱という概念は寒い地域の人以外はあまりなかったでしょう)
それらを簡易的にリフォームすることにより、本来のお家としての機能を取り戻すだけではなく、その機能を向上させることができます。
その結果、お家が快適になり地元に戻ったときその民泊物件をあなた自身の宿泊場所として活用できるようになったりもします。
空き家を民泊に活用すると思い出の家がそのまま残る
やはり、空き家をそのまま放置する原因の1つに思い出があります。
『家族と暮らした家だから思い出が詰まっておりどうしても取り壊せない…』と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
その気持ちはよくわかりますし、生まれ育った家をそう簡単には壊したくないですよね。
ですが、先程も書きましたが、住まいを空き家のままとして放置していると、どんどん老朽化がすすみお家が劣化してしまいます。
その結果、『特定空家』に指定されてしまう可能性があります。
『特定空家』という言葉は聞き慣れない言葉だと思うので、その説明を以下に記載しておきます。
特定空家等とは、そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態又は著しく衛生上有害となるおそれのある状態、適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている状態、その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態にあると認められる空家等
引用元:NPO法人空き家・空地管理センターより
そして、その特定空家には改善勧告や命令があるだけでなく、罰金刑まであります。
さらに言うと、行政が所有者の許可を得ず解体し、その解体費用の請求をすることも出来たりします。
こうなってしまっては、思い出どころではありませんよね。
ですので、老朽化せずにお家の思い出を残すためにも民泊等の何かに活用することをおすすめします。
空き家から収入が!民泊でお小遣いを稼ぐことができる
空き家を民泊として活用するとお小遣いを稼ぐことも可能です。
これには以下の2つの方法があります。
- ①まるまる空き家を代行業者に貸してしまって、家賃だけもらうというスタイル
- ②自分たちで民泊を運用するというスタイル
空き家が現在住んでいる場所から離れているのであれば、代行業者に丸投げして家賃もらうという方法がいいですね。
その方が手離れできて少しですが家賃というお小遣いがもらえたりします。
逆に自分たちで民泊として運用するなら、年金に変わるほどの収益を得ることも可能です。
もちろん、物件の立地や広さ、設備等によりますが。
ただ、どちらにせよ、現在より収入が増えるというメリットがあります。
その具体的な方法はこちらの記事に記載しているのでぜひあわせてご覧ください。
関連記事>>>エアビーとは何か?民泊との違いやその活用方法をイラストで徹底解説!
では、今度は個人ではなく地域や地方自治の視点でのメリットを解説したいと思います。
地域の空き家を民泊に活用したメリット(地方自治)
では、もう1つの地域の視点から考えるメリットです。
- 空き家が宿泊者の受け皿となるためその地域にお金を落としてくれる
- その地域の体験をすることにより、その地域の良さが口コミで広まる
- 観光客の人の中には移住したいと思ってくれる人もいる
- 税収が増える
では、それぞれについて僕の考えを書いてみたいと思います。
空き家が民泊となれば出張者や旅行者の受け皿となり地域にお金が落ちる
空き家を民泊として活用すると、その地域に行く人が利用するようになります。
例えば、お仕事で出張の人、または観光客ですね。
あなたも新しい場所に行ったら、その地域の物を食べたり、その地域でしか出来ない体験をしたり、さらに言うと、その地域限定のお土産を購入したりした経験があるでしょう。
つまり、民泊が宿泊者の受け皿の1つとなるためその地域にお金が落ちるということです。
今まで空き家で何も価値を生んでいなかった場所に価値が生まれるということです。
その結果、その地域で商売をしている人も潤い、地域活性化の1つの取組みとなります。
さらに言うと、その民泊の掃除等をその地域に住んでいる人にしてもらうと、そこに仕事が生まれます。
僕は地域活性化の1つに雇用を生むことが必要と考えています。
つまり、地域にお金が落ち雇用を生む可能性があるため、空き家を民泊に活用することは立派な地域活性化への取り組みと僕は考えてます。
その地域の体験をすることにより、その地域の良さが口コミで広まる
経験上民泊をすると、日本国内だけでなく世界中から人が集まるようになります。
もちろん、その地域が良ければ日本人なら日本語で、海外の人はその母国語または英語でその地域の口コミを広めてくれるでしょう。
実際、現在僕が運営する民泊物件には、香港人の紹介で香港からゲストさんが来てくれていたりします。また、フランス人の紹介で日本を旅行中のフランス人が寄ってくれたりしています。
これは、僕個人の話ですが、これが市町村レベルになり、県単位になると非常に経済効果は高いと考えます。
そのためには、目の前のゲストさんに満足してもらうために、空き家を民泊として活用した物件のクオリティを上げる行動をすることが必要ですね。
民泊を経験した観光客の人の中には移住したいと思ってくれる人もいる
『試しで泊まってみたらすごく住みやすい地域だったのでそのまま移住しました』という人がいます。
最高ですね!その地域の人口が増えることに貢献していますよね。
『そんなことありえない!』と考えるかもしれませんが、やはり都会から地方の自然の中で子育てをしたいと考えて移住してくる人はいらっしゃいます。
実際、僕のゲストハウスに宿泊してくれた人に『都会から地方に引っ越して子育てしたいと考えています』という人もいました。
でも、地方に行くと仕事がなくなると心配している人もいますが、これは簡単に解決できます。
それは、インターネットを使ったお仕事を覚えるということです。
詳しくは、こちらの記事にそのノウハウを書いていますのでぜひご覧ください。
関連記事>>>田舎へ移住したいけど仕事に困る!?⇒PCの技術を磨けば解決します
空き家を民泊を活用すれば地域の税収が増える
空き家=地域のお荷物だったものが民泊となると価値を生んでくれるため、県や市町村にとってはとても喜ばしいことになります。
例えば、出張者の人や観光客の人がお金を使うことによって、その地域で商売をしている人は売り上げが上がるため、税収が増えます。
また、雇用が生まれるためその人からの税収も増えます。
さらに、移住者も増えるかもしれないので、その人達からの税収も増えるでしょう。
つまり、人が来てその地域でお金を使うということは、その地域の税収が増えるということにつながるのです。
もちろん、その税収が有効に使われるかどうかは我々が選んだ人によりますが。
ただどちらにしても、お金がなければ新しいことに挑戦したくても、それが足かせとなり思うように行動できないのも事実としてあります。
ですので、民泊は空き家問題を解決するだけでなく、宿泊者の受け皿となり貴重な収入源を県や市町村にもたらしてくれるものなのです。
でも、空き家だからといって民泊に活用しても効果がないものもあります。
そこで、次は僕の実体験を通して空き家を民泊に活用しても効果がないこともあるということについて解説したいと思います。
空き家を民泊に活用しても効果が期待できない物件もある
結論、『空き家ならどんな物件でもいい!』というわけではなく、ターゲットとなる人にマッチしないと誰も泊まらない場所になる。
空き家を民泊として活用したとしても、ターゲットに届かないとただの改装したお家となってしまいます。
つまり、ある程度の選別は必要になってくるということです。
もちろん、老朽化を防ぐというメリットはありますが、それ以外のメリットはほぼないでしょう。
だからこそ、
- 誰をターゲットにするのか。
- その人の悩みは何か
- その悩みを解決するには空き家をどのように活用すれば効果的か
- そのための費用はいくら必要か
- その費用を回収するためにはどれぐらいの日数が必要か
などのマーケティング視点を持って空き家を分別し考えて取り組むことをおすすめします。
空き家を活用に興味がある人に向けたおすすめの本
空き家の活用に興味がある人はこちらの本がおすすめです。
ぜひ、読んで空き家や民泊、または不動産投資について勉強して欲しいと思います。
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空き家のリフォームをするにしても、それなりのお金がかかってしまいます。
その前に知識に投資することによって、無駄な出費を削減することができるというメリットがあるのでぜひ読んで勉強することをおすすめします。
まとめ:
今回は空き家問題を解決する方法の1つに民泊が効果的ということについて僕の考えを書いてみました。
内容をまとめると
- 空き家で民泊をすると価値を生み出すことができる
- 個人だけでなく地域にとってもメリットが大きい
- マーケティング戦略がない民泊物件は価値を生みにくい
という感じですね。
もちろん、この民泊だけで全ての空き家問題が解決するわけではありません。
ですが、何もしないよりも何か行動を起こし、その結果から学び、少しずつでも現状を変えることは本当に必要だと感じています。
ですので、もしあなたが空き家を持って『どうしよう・・・』と悩んでいるなら、ぜひ1度民泊に泊まってみてもいいかもしれませんね。
すると、民泊のメリットやデメリット、ホテルとの違いなど実体験として感じることができるでしょう。
その時にお得に使えるクーポンがあるので最後に紹介しておきますね。
もれなく5250円のクーポンをもらうことができます。ぜひ手に入れてあなたの旅行に活用してみてくださいね。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。