民泊を始めようとしている人にとって、やはり失敗は避けたいところだと思います。
そのため、
- 『民泊 失敗 事例』
- 『民泊 撤退 理由』
- 『民泊 経営 失敗』
などの言葉を検索し、色々な事例や理由を調べる人も多いと思います。
僕自身はゲストハウスも含めると最大で5ヶ所の物件を運用していました。
現在は2物件まで減りましたが・・・。
そこで、今回は民泊やゲストハウスを運営している僕の経験から民泊ビジネスで失敗する人の共通点をまとめてみました。
現在も実践中の内容で、経験がないライターが書いた記事ではありませんので、民泊を始めようか検討されている人にはすごく役に立つと思います。
是非最後まで読んで民泊ビジネスに参入してみてくださいね。
民泊で失敗する理由:ビジネスとして捉えていない
実はこれが全てになります。
ビジネスとして捉えていない人が多いです。
つまり、『儲かればいいかな〜』という安易な考えで始めると民泊は失敗します。
もちろん、どのビジネスや副業であっても同じですが。
僕の先輩経営者の方が面白いことを言っていましたので、伝えたいと思います。
それは、
『副業で失敗する人は副業を「副業」として捉えている。
つまり、本業があってその傍らでするビジネスが副業だと。
でも、実際は違う。副業は「複業」と考えるべき。
どのビジネスも全力で行うこと。
ビジネスにおいて片手間で利益が上がるビジネスなんてない』
と。
僕はこの考えに賛成です。
そして、さらにつけ加えると『副業から複業へマインドが変わると視点が変わる。すると様々なアイデアが出てくる』と思っています。
ですので、あなたがしている民泊は副業ではなく本業として真剣に取り組むべき内容と自覚することをおすすめします。
民泊で失敗する理由:利益を考えていない
これも多くの人が考えているようで考えていない内容になります。
よく『民泊をして利益が出ればいい。失敗したくない』との声をいただきますが、結構数字に対して曖昧な部分が多い人が多いですね。
そのためには、徹底的に数字にはこだわりましょう。
そして、よくする間違いで多いのが、始めから資金を多く投資しすぎること。
これは本当に辞めた方がいいですね。
お金を使う前に頭を使うことおすすめします。
なぜなら、お金に頼ってしまうと安易に何でも決定しがちになるからです。
もちろん、大量に資金がある人に関しては好きなだけお金を使ったらいいと思います。
ですが、
- 家族がいる
- 子供がいる
- 老後が不安だ
という人では、まとまった大きなお金を使うことは不安で仕方がないと思います。
だからこそ、始めは安易にお金を使うのではなく、ここぞというときのために持っておいた方がいいと思います。
ただ、お金を使わないとなると以下のデメリットがあることも覚えておくといいでしょう。
それは、
- 時間がかかる
- 労働力を投入する必要がある
ということです。
ですので、
- いつまでに結果を出したいのか
- 1日どれぐらい民泊ビジネスに時間をかけることができるのか
この2つのバランスを考えならがお金を使うことをおすすめします。
民泊で失敗する理由:立地条件を考えていない
民泊を始めるためには物件を用意する必要があります。
その物件とは、以下の2つの方法があります。
- 自分の持ち物件で民泊を行う
- 借りて民泊を行う
持ち物件の場合は、立地を変更することができないので、この項目はどうすることができません。
ですが、物件を借りて行う場合はしっかり考えるべきです。
最低でも、以下のことを調べるようにしましょう。
- ライバルはどれぐらいいるのか
- ターゲットとしている人はアクセスしやすいか
- 近くに観光施設があるか
です。
1つ1つ解説していきますね。
ライバルはどれぐらいいるのか
民泊を始めたとしてもライバルが多ければ、宿泊者があなたの物件を選んでくれる可能性が低くなります。
ですので、ライバルが少ない場所で行うことが大切です。
ですが、そうは言っても実際はライバルがいます。
今の時代ライバルがいない場所はほぼないと考えていいでしょう。
逆にライバルがいないということは、ある意味誰も来ない人気がない場所と考えてもいいと思います。
ですので、そういう場合は、視点を変えるということが大切です。
ではどうするかと言うと、ライバルがいる中での自分の強みを考えることをおすすめします。
20世紀を代表する経営の神様であるドラッカーもこういう言葉を残しています。
何事かを成し遂げるのは、強みによってである。弱みによって何かを行うことはできない。できないことによって何かを行うことなど、到底できない。
是非あなた自身の強みを自分と向き合って考えてみてください。
民泊を行おうとしている物件へターゲットはアクセスしやすいか
これは僕の実例を少し話をしようと思います。
僕が民泊を始めたときはすでにライバルとなる人達が民泊を始めていました。
つまり、後発組だったのです。
そこで、僕はターゲットを海外の人にしました。
つまり、日本人を捨てたのです。
なぜなら、僕の強みは以下の3つになるからです。
- 英語ができる
- 不動産の知識がある
- 海外を放浪した経験がある
というものです。
つまり、自分の強みを最大限に活かすために、言葉は悪いですが日本人はおまけという感覚で始めました。
そして、海外を放浪した経験から、駅が近い物件を異国の地を旅をしている人は選ぶ傾向があるということを知っていました。
だから、駅の近くに物件を構えました。
その結果、大当たり。
どんどん旅行者が僕の物件に吸い込まれるように予約が入ってきました。
その結果、すぐに徳島県No.1になります。
だから、あなたがターゲットにしている人が、その物件へアクセスしやすいのかどうか考え物件を決めることをおすすめします。
あなたの物件の近くに観光施設があるか
これは本当に大切ですね。
なぜなら、魚(人)が集まらないところに、釣り竿(物件)を垂らしても(構えても)意味がないからです。
本当にこれは重要です。
ですので、物件リサーチとともに観光施設のリサーチを合わせて行うことをおすすめします。
そして、その観光施設の、
- 集客数
- 料金
などだけではなく、その観光施設を見学した後のターゲットとなる人の動きも考えて物件を選びます。
なぜなら、そもそも日帰りで行ける物件であれば、そんなところに民泊用の物件を構えても意味がないからです。
ですので、ターゲットの次なる動きも推測しながら民泊用物件を選んでくださいね。
※物件を借りて民泊を行う場合は、物件所有者さんの許可が必要になります。
民泊で失敗する理由:地域の条例を把握していない
法律関係は必ず抑えておきましょう。
なぜなら、一部の地域では民泊をかなり規制しているからです。
例えば、(少しうるおぼえですが)営業可能日時は1週間のうちで土曜日、日曜日のみとかの地域もあったりします。
これだけ条例でガチガチに固められたらどんなにいい物件を用意したとしても、どれだけあなたの物件に魅力があったとしても、そもそも法律を破って民泊を行うことはできないので、民泊は失敗します。
さらに、賃貸で借りて行う場合は、収益が上がらず即失敗することが目に見えています。
ですので、条例は十分確認することをおすすめします。
民泊で失敗する理由:民泊サイトに掲載している写真が悪い
これは結構いるので改善することをおすすめします。
僕の民泊やゲストハウスの運営スタイルは宿泊者と会って話をするというものです。
そして、その時に聞く質問があります。
『どうして数ある民泊物件の中からうちを選んでくれたのですか』というものです。
ただし、この言葉も付け加えます。『宿泊料金と立地以外で』と。
なぜなら、この2つは観光目的やその人の予算によって変わるからです。
すると、2つの答え返ってきます。
- 写真が良かった
- 口コミの評価が高かった
という2つの理由です。
だから、写真の画質が悪い、または写真の枚数が少ない場合は、思ったより集客ができず民泊は失敗します。
ですので、写真にはこだわることをおすすめします。
民泊で失敗する理由:口コミをなめている
先程の続きになりますが、写真の綺麗さと口コミは集客する上で非常に大切になってきます。
ですが、口コミが悪い人が多いですね。
もちろん、口コミが悪くても、
- 立地がいい
- 宿泊料金が安い
場合はそれなりに集客ができます。
ですが、民泊を始めようとしている人すべてが、このような理想的な物件を持っているはずがないですよね。
だから、口コミを大切にするのです。
僕は始めからこの口コミを意識してきました。
ですので、宿泊者の評価が悪かったときはその理由を聞いて即改善しました。
また、先程書いたように僕は宿泊者とは会うタイプの民泊スタイルですので、このような質問をしたりします。
『もっとより良い物件にしていきたいと思っています。だから、こういうのがあったらもっと便利だよなって物があったら教えてください』と素直に聞きます。
すると結構教えてくれます。
そして、すぐに改善していくわけです。
その結果、満足度が高くなり口コミの評価が上がります。
民泊で失敗しないためにも是非実践して欲しい内容だと思います。
民泊で失敗する理由:管理業者に丸投げしている
これは運営スタイルにもよります。
ですが、始めから丸投げすることはおすすめしません。
いくらかは自分で経験を積むことをおすすめします。
なぜなら、ある程度は現場を知っておいた方がいいと思うからです。
現場を知らなければ管理業者のいいなりになりかねません。
無駄な費用を請求されたりとかですね。
(そういう業者はいないと信じたいですが・・・。)
あなたを守るのはあなた自身です。
ですので、民泊で失敗しないためにも最低限現場を知っておく必要があると考えます。
民泊で失敗する理由:そもそも行動をしない
そして、最後はこれですね。
これだけ書いてきましたが、100人いても99人が実際に行動しないでしょう。
なぜなら、人間は普段と同じこと行動を取りたがるからですね。
人間にはコンフォートゾーンというのがあります。
日本語で言うと、快適空間ですね。
簡単に言うと、あなたが居心地がいい空間のことを意味しています。
普段の行動しているときは心にストレスは感じないでしょう。
ですが、例えば、
- 仕事でいつもとは違う取引先に行く
- 初めて行くレストランに行く
- いつもと違う通勤ルートで出社する
- 普段話さない人と話す
などいつもとは違った行動をとると、少なからずドキドキすると思います。
そして、それをストレスに感じたりする人もいます。
だから人間は普段の行動の中で収まろうとするのです。
その結果、新しいことに挑戦しなくなります。
ですので、これだけ色々書いてきましたが、大切なのは行動をすることです。
正直、行動した結果失敗しても立ち直れる程度の失敗だったら問題ありません。
そして、人間は失敗によって学び成長できるのです。
だから、成長するためにも行動をすることをおすすめします。
最後に
色々民泊で失敗しない方法や考え方を書いてきましたが、大切なことは最後に書いた行動することです。
行動し経験を積めば失敗しにくくなります。
もちろん、民泊を始めた直後の僕も色々失敗したから今があるのです。
その僕と同じ失敗をしてほしくないからこそ、色々今回書いてきました。
ですので、是非行動して欲しいと思います。
そして、最後にこの僕の好きなこの言葉を伝えたいと思います。
『成功の反対は失敗ではない。行動しないこと』
行動しなければ失敗はしないでしょう。
ですが、成功もありません。
民泊を始めてみようと思った理由は何ですか。
そこの信念をもう1度しっかり考え見つめてみましょう。
民泊は本当に楽しいですよ。
是非今回のブログを参考にして失敗しない民泊運営をしていただければと思います。
ちなみに、もしあなたが民泊やゲストハウスのことをより詳しく知りたいならこちら記事がおすすめです。
- 宿泊者側の視点から
- 経営者側の視点から
という2つの視点で記事をわけているので、参考になると思います。
ぜひあわせて読んでみてくださいね。
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⇒民泊・ゲストハウスが好きな人へ!絶対読むべき人気記事のまとめ!
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今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。