『コミュニケーションをとるのが苦手です・・・』。
こういう悩みを持っている人は多いと思います。
事実、僕も中学生のときは非常にコミュニケーションを取るのが苦手で、人と話すことが苦痛でした。
ですが、ドラムを始め自分を表現する楽しさを知り、そしてアメリカ留学をして違う文化を知ったことにより、コミュニケーションを取ることが楽しくなりました。
そして、今振り返って考えるとコミュニケーションを円滑にするためには、相手との共通作業がありました。
そこで、今回のブログは『コミュニケーションは共同作業をすることでとりやすくなる』ということに気づいたので、それをシェアしたいと思います。
最後まで読んでいただくと、あなたのコミュニケーションを取り方が改善されると思います。
ぜひ参考にしてくださいね。
共同作業をするとコミュニケーションがとりやすくなるとは?
実は、これに気がついたのは僕が運営するゲストハウスでの出来事でした。
僕がゲストハウスを運営している場所は四国にある徳島県の鳴門市という田舎です。
そこに、最近お遍路さんのアメリカ人女性にご宿泊いただきました。
お遍路さんとは、四国にある88ヶ所のお寺を回る人のこと。
あなたはこのような白い服の格好の人を見たことないでしょうか。
これがお遍路さんになります。
その女性の写真は撮影していないのですが、以前ご宿泊いただいたフランス人男性の写真があります。
白装束を着ているのがわかると思います。
四国88ヶ所を回るこのような人がお遍路さんと呼ばれています。
そして、そのアメリカ人女性のゲストさんはほぼ日本語が話せませんでした。
話せる単語は『おはよう』『こんにちは』程度。
では、どうして日本語が話せない彼女からコミュニケーションをするきっかけを学んだかというと、地元のおばあさん達と一緒に豆を剥くという共同作業を見たからです。
豆の皮を剥くという共同作業を地元のおばあさん達と行った
そのアメリカ人女性ゲストさんがゲストハウスに到着したとき、エントランスドアの近くで近所のおばあさん達が豆を畑からとってきた豆の皮を剥いて中身だけ取り出す作業をしていました。
そのアメリカ人女性がチェックイン時間が早かったこともあり、僕はお部屋のお掃除が完了しておらず、簡単な施設の説明をしお掃除を再開をしました。
そして、その後アメリカ人女性が取った行動に驚いたのですが、そのおばあさん達に声をかけ一緒に豆の皮むきの作業を始めました。
おばあさん達は当然英語は話せません。
そして、そのアメリカ人女性も日本語をほぼ話せません。
『どうなるんだろう・・・』と心配そうに感じながら、掃除をしていました。
ですが、僕の心配は3分でなくなりました。
共同作業中は共通の話題が生まれるためコミュニケーションが取りやすい
結論から言うと、3分後には笑い声が聞こえてくるようになりました。
おばあさん達は日本語で彼女に豆の皮の剥き方を説明し、彼女は英語でそれに回答していました。
もちろん、どちらもお互いの言葉を理解できていません。
ですが、そこには『豆の皮を剥く』という共同作業があるため自然と共通の話題が生まれていたのです。
以下おばあさん達とアメリカ人女性の会話です。
- おばあさん達『それこうやったらええんよ』
- アメリカ人女性『OK, I got it.』
- おばあさん達『どこの人』
- アメリカ人女性『I don’t understand Japanese』
- おばあさん達『one two three four five・・・』
- アメリカ人女性『いち、に、さん、し・・・』
- 3人とも爆笑
という意味不明の会話なのですが、手を動かすという共同作業をしているため、自然とこの不思議な会話が続きました。
コミュニケーションの秘訣は作業をしながら話すこと
時間で言うと、この共同作業は30分〜40分くらいだったと思います。
最初のうちは全然会話が噛み合っていなかったのですが、10分を過ぎたぐらいでおばあさん達がそのアメリカ人女性に日本語を教えだしました。
これもびっくりです。
コテコテの阿波弁(徳島の方言)です。
しっかりと阿波弁で女性に皮の剥き方を日本語で説明し、そして日本語を教えているのです。
『これはおいしいんじょ』と。
そしたら、そのアメリカ人女性も『おいしー』と話し、爆笑。
全く言葉が通じない人同士が爆笑しあっている。
すごく不思議な体験でした。
そして、この共同作業をしている光景を見て、ふと思い出しました。
そうです、文化祭の準備のことです。
文化祭の準備中は異性と仲良くなりやすいのは共同作業をしていたから
あなたも1度は経験があるのではないでしょうか。
文化祭の準備作業を一緒にしていた異性と仲良くなったことが。
僕は男なので、女の子と仲良くなりました。
普段話さない人だったと思うのですが、なぜか仲良くなった記憶があります。
そして、今回の光景を見て『共同作業をするから仲良くなったのか』と理解しました。
普通は、いきなりお互い面と向かっては話しませんよね。
ですが、そこに同じ目的の作業が加われば、自然と手が動く。
共同作業をしているため、その共通の目的を達成しようとするため、自然とコミュニケーションが生まれる。
そして、お互い目的が達成された瞬間は充実感が満ち溢れる。
だから、仲良くなるのかと改めて思いました。
この共同作業をするという考え方は仕事でもスポーツでも同じ
仕事でも1つの目的に向かって一生懸命仕事をこなしていくと、自然と仲間と仲良くなったりしますよね。
ただし、これは主体的に取り組むという前提があります。
どうしても受け身の気持ちで仕事をすると『やらされている感』があり、相手からすると仕事という共同作業が手抜きに感じられてしまう。
その結果、コミュニケーションは取りにくくなるでしょう。
また、スポーツでも同じですよね。
サッカーでも1つの目的に向かって作業(練習)をし試合に勝つことを目指す。
その過程で一生懸命すれば、自然とコミュニケーションは生まれます。
なぜなら、同じ目的を達成したいという想いがあるからですね。
ですが、手抜きで作業(練習)している人がいればどうでしょう。
『やる気がないなら帰れ』と思ってしまう人もいるのではないでしょうか。
だからこそ、共同作業をやるときは同じ目的に向かって同じ方向を向いて進むことが大切だと考えています。
ですので、もしあなたが誰かと共同作業をしているなら、コミュニケーションを取るためにも、まずはその目的を完遂させるために一生懸命取り組むことをおすすめします。
コミュニケーションが苦手な人は共同作業から始めてみてはどうか
今回の出来事がきっかけで僕の中で考え方が変わりました。
ゲストハウスには様々な人が来ます。
恐らくあなたの想像している以上に様々な人が来ます。
ですが、その中でも
- コミュニケーションを積極的に取りたい人
- コミュニケーションを取りたいけど恥ずかしい人
- コミュニケーションを取るのが苦手な人
に大きくわけることができます。
もちろん、話したくない人に無理に話させようとは思っていませんし、それぞれの時間を楽しんでいただければと考えています。
僕が感じているのは、『コミュニケーションを取りたいけど恥ずかしい人』ですね。
ここの人に向かって共同作業を提案する何かを考えてみようと思いました。
今までは一緒にお酒を飲みながらお話をするということがメインでしたが、何か参加するきっかけがあれば、いいのかなと。
それが、料理でも、掃除でも、野菜の収穫でも。
何か一緒に作業ができる環境を作るのが、このゲストハウスをより魅力的にしていくための次の僕の役目なのかなと考えています。
ですので、あなたがコミュニケーションを取るのが苦手という場合は、
- 共同作業に参加する
- 共同作業を完遂させようと努力する
という2つのことを意識することをおすすめします。
ボランティアでもスポーツでも何でもいいと思います。
その過程できっと他の人とコミュニケーションが上手く取れるようになるでしょう。
おばあさん達とアメリカ人女性が言葉が通じなくても爆笑していたように。
最後に
いかがでしたか。
今回は共同作業がコミュニケーションに与える影響について、最近の体験談を基に気づいたことを書いてみました。
ただ、こういうことを知ったとしてもほとんどの人は行動を起こしません。
だから、まずは何か行動を起こすことがおすすめですね。
『共同作業がない!』という人は、今の目の前の仕事を全力で頑張ってみればいかがでしょうか。
また、仕事ではなく『他のなにか』であれば、ボランティアやスポーツがいいと思います。
他にも僕がしていたバンド活動も楽しいですよ。
ですので、まずは何らしかの行動を取ることをおすすめします。
また、最近書いた記事ですが、こちらの考え方も僕の人生に大きな影響を与えています。
ぜひあわせて読んでみてくださいね。
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⇒集中できる時間を早朝に持てば人生をより有意義に生きることができる
無意味にコミュニケーションを取る必要はないです。
ですが、生きていく上で最低限のコミュニケーション能力は必要だと僕は考えています。
ですので、まずはその練習のためにもいきなり話しをするのではなく、『共同作業をしながら話す』ことをおすすめします。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。