退職代行という言葉を最近よく聞きますね。
内容は『本人に変わって会社へ連絡し退職手続きをする』というサービス。
多くの人がこんなバカな話が・・・と思うかもしれませんが、僕はそんなに笑えないんですね。
その人達の気持ちがわかるんですね。
なぜなら、僕が東京で働いていた会社が超ブラック企業だったから。(徳島の会社は全く違います)
そこで、今回のブログは『僕が東京で働いていたときに所属したブラック企業の内容』を告白したいと思います。
そもそもブラック企業とは?その特徴をまとめてみました
そもそもブラック企業について明確な定義があるのかわかりませんよね。
そもそも主観的な物だったりするので、ブラック企業に該当すると言われている企業の特徴から解説してみます。
- 長時間労働がある
- 家に帰れない
- 休みがない
- 残業代が出ない
- 精神的な追い込み
- 上司が部下を暴行する
- 従業員の離職率が高い
などがよく共通して言われているブラック企業の特徴ですね。
あなたが働いている会社はどうですか。
この中に1つでも当てはまるのであれば、もしかしたらブラック企業で働いている可能性があります。
僕の実体験はどうだったかというと、上記に記載した内容はすべて当てはまっていました。
おそらくですが、日本でもブラック企業の中のブラック企業で働いていたと自負しています。
ちなみに、僕が東京でしていた仕事はマンションの代理販売の仕事です。
簡単に言うと、マンションの営業マンでした。
では、具体的にどんなブラック企業だったか詳しく解説したいと思います。
思わず退職代行を使いたくなる!?ブラック企業で働いていたときの実体験
『は?お前何言ってんの?』長時間労働なんて当たり前
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まず、多くの人が『ブラック企業=長時間労働』と思い浮かべると思います。
僕が東京で働いていた企業はまさしく長時間労働でした。
時間は月曜日の朝礼があるときで、
- 朝8時〜深夜1時
ぐらいが多かったかな。
朝礼がない日通常時で
- 朝9時〜深夜1時とか2時
ぐらいが毎日でした。
通常の就業時間が8時〜17時とすると、そこからさらに8時間拘束されていたということになります。
つまり、1日8時〜17時で休憩を仮に1時間とすると8時間労働ですよね。
そこから、8時間労働なので1日16時間拘束されていたということになります。
でも、長時間労働だったらこれぐらいの時間は多くのブラック企業で行っていると思います。
そして、ここで1つ疑問が起こると思うんですよね。
『終電が終わっているのにどうやって家に帰るのか?』という疑問です。
そうなんです。
家に帰れないんです・・・。
入る物件によっては家に帰れない
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入る物件によっては終電が終わっているため、家に帰ることができないです。
まだ、都心だったらタクシーがありますが、埼玉県とかの物件だったらタクシーで帰る方がはるかに高いお金がかかります。
でも、それ以前にそもそも『深夜まで何をしているのか』と疑問に思いますよね。
具体的に書くと、
- 終電で電車で帰ってくるお客さんにチラシを渡す
- ポスティングをする
- 電気が付いている部屋へは深夜12時であろうが飛び込み営業をする
というようなもの。
今振り返って考えるとおかしいですが、当時は『洗脳されていた』ので、数字を上げないと・・・という恐怖しかありませんでした。
当然深夜の飛び込み営業なんて会社にクレームが来ますよね。
すると、僕の携帯に電話がかかってきます。
上司から『おー木内やってんな。飛び込みはもういいから次はポスティングに切り替えろ』と指示が来るんですね。
つまり、
- 深夜の飛び込み営業
- 会社へクレーム
- 頑張っている社員がいる
- 上司が部下を褒める
という流れだったんですね。
だから、深夜の時間帯はポスティングをしていました。
その結果、家に帰れない。
では、どこで寝ていたかというと会社が借りてくれていたレオパレスの1Rです。
こう聞くといい会社じゃないかと思いますよね。
確かに社員のためにお部屋を借りてくれているのは本当にありがいです。
ただ、そこに男性社員ばっかり6人ぐらいで寝ていたんですね。
結構狭いですよね。
年代は、同年代だけでなく50歳ぐらいの人もいたように思います。
布団はどうだったかな。
はっきり覚えていませんが、日によって泊まる人が変わっていたので、全員でシェアしていたような気がします。
この辺は少し記憶があやふやですね。
洗濯も洗濯機、またはお風呂で自分で洗い翌日それを着て営業をする。
かなり非効率ですよね。
でも、入る物件によっては本当にこういうことをしていました。
だから、家に帰るのは週1回だけなんてよくありましたね。
つまり、僕は東京で働いていましたが、東京には住んでいない状態も多かったため東京のことはほぼ知らないんですよね。
入った物件の周辺のことは詳しくなったのですが。
ちなみに、入る物件によっては終電で帰ることができる物件もありましたので、念の為。
逆にいうと、終電以外では帰れませんでしたけどね。
『売ってないのに休みなんて取れねーだろ』休みがない
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休みなんてなかったですね。
どれぐらいだろう。
僕の場合は、1ヶ月か2ヶ月に1回休みをもらえたような気がします。
僕が話をした記憶がある人の中では、最高6ヶ月休みがないという人もいましたね。
だから、『ブラック企業=それでも休みがある』という人は本当のブラック企業で働いていないと思ったりもする僕がいたりします。
でも、始めのタイトルに書いたように、僕がマンションを売れなかったからなんですね。
売っていた人は1週間に1回は休みをとっていましたね。
『有給?!』とったことなんて無いですね。
そもそも、使ったこともないので申請する?という感覚もありません。
あっ!
今3つブラック企業っぽいエピソードを思い出しました。
- 1つ目はお葬式
- 2つ目は結婚式
- 3つ目は自社物件
です。
お葬式でのブラック企業っぽいエピソード
社員のおじいさんがお亡くなりになった時のこと。
その時は、その社員さんは前日まで休ませてくれなかったのかな、確か。
また、お葬式の日もずっと業法を入れらされていた記憶があります。
業法とは業務報告のこと。
つまり、『今◯◯でこれから◯◯します』とかですかね。
なぜなら、会社のルールで1時間に1回は直属の上司に電話を入れて業法を入れるというのがありました。
2時間に1回は所属している部長にも業法を入れるというのがあったんですね。
このエピソードは、彼から聞いたので少し記憶があいまいですが、それでもお葬式の日も業法を入れらされたというのを言っていた記憶がありますね。
もちろん、次の日は出勤ですね。
結婚式でのブラック企業っぽいエピソード
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ある社員の人が結婚することになったんですね。
その人は会社の同僚である他の社員の人を結婚式に呼んだとのこと。
他の社員の人は、披露宴には参加されたみたいなのですが、会社命令で2次会は行かせてもらえず、披露宴後そのまま販売するマンションの現場に入ったみたいです。
社員の結婚式には仕事の合間に参加するというなかなかのエピソードですよね。
自社物件を強制的に買わされる
これもなかなかのエピソードですよね。
マンションなんてそう簡単に買うことなんてできないですよね。
でも、売れない社員は買わされていました。
すごい圧力をかけられていましたね。
『お前売ってねーんだから買って会社に貢献しろよ』って。
その本人にどういう気持ちの変化があったのかわかりませんが、その社員の人はマンションを買ってましたね。
まだ、新卒2年目か3年目の人だったように思いますが、2000万から3000万ぐらいのローン組まされて買ってました。
本人が前向きに買ったんだったらいいんですけどね。
ただ、こういうことはよくあり『お前買えよ』って言葉は至るところから聞こえていましたね。
有無も言わせない圧力のため残業代について話すことができない
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これも今振り返って考えるとおかしいかもしれません。
先程1日に16時間ぐらい働いていたということをお伝えしましたよね。
しかも、休みなんて1ヶ月に1回もない。
つまり、1日8時間の残業 x 30日=240時間分の残業代が出るはずですよね。
でも、実際はほんの少ししか出ませんよね。
240時間というと、相当な時間ですがそれでも数万円だけだったように思います。
仮に時給800円のバイトで働いたとしても、192000円のの収入になりますがこんなにもらえなかったですね。
でも、誰も会社に言わないんですね。
もちろん、僕も。
これには2つ理由があって、
- 1つ目は売っていない僕が悪いという自己嫌悪から
- 2つ目は言葉で詰められるから
- 3つ目は殴られるという恐怖から
ですね。
では、これだけ働いていたら給料は高いんじゃないかって思うかもしれませんが、そんなことないですね。
僕なんて東京で働いていたときは年収300万円台ですからね。
聞いた話では、主任クラスで年収500万円、課長クラスで600万〜700万円ぐらいだったと思いますね。
だから、正直東京で働いていた時の僕の時間と給料は比例してなかったと思います。
もちろん、売れなかった僕が悪いのですが、それでも売っている人でも600万円台。
今洗脳が解かれて冷静に考えるとありえない金額だったなと思いますね。
毎日怒鳴られて追い込みをかけられ精神的に病んでいる人が多い
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本当に怒鳴られている人は多かったですね。
毎日のように誰か怒鳴られてました。
例えば、怒鳴られるだけでなくこういうこともよく聞きました。
上司の方が『売れないお前がロレックスなんてするな。俺が預かっといてやるから』と言って部下の方から取りあげたり。
返してもらったのかどうかは僕は知りません。
だから、僕も含めてみんな上司にいかに怒鳴られないようにするか、追い込みをかけられないようにするか必死で、お客さんを見るというよりも常に上司の顔色を伺っていました。
その結果、何かが増えるかというと『ポーズの時間』ですね。
上司に『僕頑張ってますよ』というポーズをするようになるんですよね。
一種の自己防衛のためなんですけどね。
だから、直接販売の仕事と関係ない仕事でも、非常に効率が悪いやり方だったとしても上司の指示は絶対。
それぐらい追い込まれていましたね。
そして、『お前は売れていない。言いたいことがあれば売ってから言え』という暗示にかかっていました。
さらに強烈なのが、目の前で社員が暴行されているのを見たことも僕達を洗脳していきました。
人だかりができようが関係ない。新宿の真ん中で上司が部下を暴行する
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これは僕が入社2日目か3日目に見た内容でした。
僕に現場を案内すると言ってある上司の人が僕を連れて新宿駅の方に歩き始めたんですよね。
しばらく歩くと、目の前に信号待ちをしている社員さんがいました。
すると、突然その上司の人はいきなりその社員さんを背後から蹴ったんですね。
すごい衝撃にその社員さんは道路に倒れ込んでしまいます。
それでもその上司の人はその人に向かって蹴り続けてましたね。
『お前売れって言ってんだよ。なんで売らねーんだ』って。
場所は新宿じゃないですか。
当然いっぱい人がいますよね。
すると一気に回りを人が囲んできます。
でも、そんなこと関係ない。
ひとだかりができても蹴り続ける。
『売れコノヤロー』ってののしりながら。
で、信号が変わったてからそのまま駅の方まで移動しました。
こういう暴行エピソードは本当にいっぱいありますね。
例えば、朝礼中にネクタイを引っ張られ10回近く社員の前で思いっきりビンタを受けた社員。
ビンタというよりも、掌底ですかね。
思いっきり殴られてました。
しかも社長自ら。
常に、モデルルームの裏側の待機場所でも殴られる人はいて、ずっと上司の人から殴られていました。
罵声を浴びせらることは当たり前の毎日でしたね。
僕は売れてないけど頑張っていたので、売れないことで殴られることはありませんでした。
ですが、1度だけ当時の常務から顔面を殴られましたね。
『舐めんじゃねーぞコノヤロー』って言われて。
理由は、『お前酒に酔ってるだろ』って言われて。
『いえ、酔ってません』。
『嘘つくんじゃねーよ』。
『いえ、本当に飲んでません』。
実際、本当に一滴も飲んでいなんですね。
で、殴られ『舐めんじゃねーぞコノヤロー』って言われました。
理不尽な体験ですが、僕なんて全然殴られていないので、当時は特に何も思いませんでしたね。
なぜなら、僕は実際に見てませんが、あばらを折られた社員やガラスの灰皿をぶつけらた人もいると聞きました。
ガラス灰皿って頭にあたって打ちどころが悪かったら死にますよね。
さらに、お客さんへの対応エピソードもすごったですね。
- 『帰ってくるまで家に張り込め』
- 『ドアが開いたら足を挟め』
- 『ドアが開いたら確認しなくてもいいから家へ上がり込め』
- 『居留守を使われた⇒「お前ドア蹴ったのかよ」』
などなど。
あくまでも、僕が文章で書けるのはこのくらいですね。
本当に色んなものを見聞きしてきましたので。
当時退職代行があれば・・・社員は自宅から夜逃げして退職する
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僕が東京で働いていた時は退職代行というものがありませんでした。
これだけ毎日暴行と脅迫に近い行為をされていた人間というのは、正常な判断ができなくなるんですね。
まさしく、洗脳です。
では、そういう人達が辞めるときというのは、どうやって辞めるかというと基本的に夜逃げします。
社宅から夜逃げるわけなんですね。
それを社員の中では『あいつ飛んだぞ』となります。
そして『あーやっぱり・・・』というのをよく会話をしていた記憶がありますね。
でも中には、実家から連れ戻された人もいましたね・・・。
『普通に退職すればいいじゃないか』と思うかもしれませんが、そういうのは普通の会社ですることですね。
このブラック企業ではできないんですね。
特に、心が病んている人は。
上司に辞めたいということを伝えた人もいますが、何時間も説得されて結局やめさせてくれないんですね。
だからみんな飛びます。
また、この会社のヤバさに気づいたのか1日で辞める人もいましたね。
あと、数日で辞める人も多かったように思います。
だから、退職代行という制度があるんだったら、当時辞めた人達は絶対に使っていたと思いますね。
それぐらいみんな心を病んでいました。
ブラック企業の経験を振り返って
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ただ、このようにブラック企業の内容を書きましたが、僕自身は働いたことに後悔はしていないんですね。
むしろ、短い期間だったけど働けたことに感謝すらしています。
殴られ暴言をはかれ続け精神的にまいっていたのにもかかわらずです。
さらに、上司の言うことは何が何でも絶対という洗脳されていたのにびっくりです。
では、どういう時に感謝をするかというと、特に独立・起業したあとですね。
独立・起業した後なんて長時間労働なんて言ってられません。
必死で働いてまずは生活を安定させるだけの収入を得ないといけないんですね。
でも、僕は東京で長時間働いた経験があるので、長く働くことに対して特に苦になっていません。
起業してよく質問を受けるのが『休みってあるんですか』という質問です。
僕は基本的に独立・起業してから休みらしい休みなんてとっていないんですね。
つまり、約3年間休みを取っていません。
でも、これもそのブラック企業で働いた経験があるため、休みを取らないとはどういうことかよくわかっているため、特に苦にはならないですね。
それよりも、必死にまずはビジネスを安定させるということに対して意識しています。
もちろん、僕の仕事の効率が悪いというのもあるんですけどね。
今はやっとビジネスが安定してきたので、アルバイトを雇って自分の時間をより確保したいと考えています。
また、残業代なんてもらえるだけありがたいという考えに今は変わりましたね。
なぜなら、結局僕が売っていなければ会社にとっては固定費が増えているだけなんですよね。
その中で、いい悪いは別として残業代をもらえたのは良かったですね。
独立起業してからは、残業代なんて無いですよね。
売上がないから。
だから、こういう経験もブラック企業でできたのは良かったのかなと。
そして、何より営業力が抜群についたということがこの会社で働けたことが良かったですね。
なんだろう、数字に対する執念というのを身を持ってわかりましたね。
これが、本当に独立してから役にたっています。
何回ももう破産する・・・というところまで追い込まれましたが、その時々で踏みとどまれたのもこの執念があったからだと考えています。
暴言や殴る蹴るというのは独立・起業してからはあまり関係ないですね。
でも、暴言とは言いませんが銀行の手の返し方はよく似たものがありましたね。
これも悔しい思いをしたという意味では同じかなと。
つまり、ブラック企業も捉え方によっては僕の人生になくてはならない経験だったと考えています。
ですが、全員がこうは捉えられないですよね。
だからこそ、精神的に病んだ場合は退職代行等を使ってブラック企業から離れることをおすすめします。
最後に
今回は僕のブラック企業で働いた実体験を解説してみました。
個人的な見解としては、その会社に何か得るものがあるのであればブラック企業で1度大変な経験をしてみるものいいと思っています。
ですが、長期でブラック企業で働いてしまうと、精神的にやられて僕みたいに洗脳されてしまう状態になるのでおすすめしません。
短期間で集中して学び辞める。
こういう働き方がブラック企業の働き方なのかなって最近では思っています。
ですので、僕のように精神的に参ってしまって辞めるに辞められないという人は、退職代行というサービスを使うのもありですね。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。