よく『自分がされて嫌なことは相手にしない』という言葉がありますよね。
最近何かの記事で読んだのですが、大切なことは『相手の嫌がることをしない』ということとのこと。
この短い文章を読んで僕は『ハッとした』んです。
『そうか!こういうことだったのか!』と。
どういうことに気づいたかというと、人によって嫌がることの基準が違うということなんですね。
人によって嫌がる基準が違う
例えば、学生のAくんとBくんがいるとします。
Aくんは『肩パンは楽しくて友達とやっているからされて嫌なことではない』という基準でいるとします。
肩パンとは『肩にパンチする』という行動ですね。
この動画がわかりやすいかな。
でも、Bくんの基準からすると肩パンは『暴力』以外のなにものでもないという基準を持っていたとします。
整理すると、Aくんにとっては肩パンは友達同士でしている楽しいことという基準。
Bくんにとっては、肩パンは暴力という基準。
この基準で『自分がされて嫌なことは相手にしない』という考えを適用すると、Aくんにとっては『肩パンはされても嫌なことではないという』という基準になりますよね。
その結果、Bくんに肩パンをするという行動を取ったりするかもしれませんよね。
逆にBくんの立場から考えると、『いきなり暴力をふるってくるAくん』となりますよね。
つまり、この『自分がされて嫌なことは人にしない』という考え方では、嫌なことの基準が人によって違うため、問題になる可能性があるということなのかなと。
学生同士での喧嘩で済んだらいいのかもしれませんが、エスカレートしていじめに発展する可能性もありますよね。
ちなみに、少し話はそれますが、僕は子供のときの男同士の喧嘩はそこまで否定派ではありません。
自分から喧嘩を売る必要は全くありませんが、むしろ売られた喧嘩は買うぐらいの覇気は持ってもいいかなと考えていたり。
『自分がされて嬉しいことを相手にする』という考えても危険
また、この『自分がされて嫌なことは相手にしない』という考え方の延長で『自分がされて嬉しいことは相手がされても嬉しい』と考えるのも危険です。
例えば、僕は元ドラマーなのでドラムの話をするのはほんと大好きなんですよね。
ゲストハウスにも『軽音楽のサークルでドラムをやっています』という人がたまにお越しになられたりします。
もうね、嬉しくて嬉しくてドラムの話をしたいけど、、、自分からはあんまり話さないようにしていたりします。
だって、僕が好きな話題でも相手が話したい話題ではないかもしれないから。
少し想像してみてください。
もし、僕があなたに直接会って僕が永遠とドラムの魅力を語ったとしてもその会話は楽しいですか。
始めの10分ぐらいは楽しいと思いますが、それが1時間、2時間となるにつれて絶対に苦痛となりますよね。
だから、『自分がされて嬉しいことは相手がされても嬉しい』と考えるのも危険かなと考えています。
僕は場合は、自分の好きなことを話をするときは常に『相手が興味を持っているかどうか』という基準も考えるようにしています。
相手の表情や話し方に注意しながら、口調を変えたり、切り口を変えたり、話し方を変えたりしています。
もちろん、もっと僕に話術があり、人を惹き付けるような話し方ができれば別かもしれませんけどね。
では、もしこの基準が『相手がされて嫌なことをしない』だったらどうでしょうか。
『相手がされて嫌なことはしない』という基準を持つと・・・
『相手がされて嫌なことはしない』すると、相手のことを基準で考えるようになりますよね。
- 『こういうことをしたら相手はどう思うかな』
- 『これは相手が嫌がることなのかな』
とか。
または、『自分が喜ぶことではなく相手が喜ぶことをする』という基準で考えると、
- 『この人はどうすれば喜んでくれるのかな』
- 『どういうことに興味を持っているのかな』
など、考えるようになりますよね。
この考え方は、ビジネスの世界では非常に重要なんですね。
『どうすれば目の前のお客さんは喜んでくれるのか』という考え方ですね。
このような考え方に変えると、少なくとも基準が
- 『自分が嫌がる』⇒『相手が嫌がる』
- 『自分が喜ぶ』⇒『相手が喜ぶ』
という基準に変わるので、相手のことを傷つけるような行動は控えるようになりますよね。
例えば、先程の肩パンの話であれば、『僕は友達同士でしているけど、Bくんにとってはどうかな』と一旦考えるようになりますよね。
そして、その行動をしなくなることもあるでしょう。
もちろん、考えた結果『嫌がらない』と判断し肩パンをする人は一定の割合でいると思いますが。
でも、この『相手の嫌がることをしない』『相手が喜ぶことをする』という考え方には僕は1つデメリットがあると僕は考えています。
それは、相手のことを考えるために『精神的に疲れる』ということです。
相手のことを考えすぎると精神的に疲れることもある
相手のことを考え気を使う必要がある関係は、精神的に疲れてしまうときがありますよね。
だから、考えすぎるのも相手のためにはなるかもしれませんが、あなたにとってそれがベストなのかはわかりません。
僕の場合は、気疲れしたり、自分が相手に伝えたいことが伝えられなったり。
これでは、本当にコミュニケーションを取れているといえるのか。
こういう悩みにあたったんですね。
僕はゲストハウスを経営しているので、どうしてもゲストさんと話をしなければならない。
本当にゲストさんに喜んでもらうには。
僕を知ってもらってもっと紹介をもらうには。
色々悩んで気づいたのが次の考え方です。
相手だけではなく自分の気持ちも優先させる
では、どうするのがベストなのかなと。
僕の考えは『相手の嫌がることはしないが自分の気持ちも優先させる』という考え方にたどり着きました。
あなたは、相手の人生を生きているのではなく、あなたの人生を生きていますよね。
もちろん、僕もそうです。
だから、『相手が嫌がることをしない』という基準は持ちつつも、『あなた自身の気持ちも優先させる』というのがいいかなと僕は考えています。
このように考えるようになって、結果だいぶ精神的に楽になりました。
また、この考えになってから無駄な人付き合いもやめるようになりました。
だって、『自分の気持ちがそれをやりたい』と感じてないからですね。
だから、バンド(僕は元ドラマー)の飲み会や友達との飲み会もほぼ行かなくなりました。
その空いた時間を『自分がしたいこと』をするようになって、より幸せな時間を過ごすことができるようになりました。
ですので、相手のことも考えつつ、ぜひあなたの自身の気持ちも優先してみてくださいね。
このバランスがすごく大切かなと最近考えています。
最後に
今回のブログをまとめると
- 『自分がされて嫌なことは相手にしない』という考え方を捨てる
- 『相手がされて嫌なことをしない』と考えるようにする
- あなた自身の気持ちも優先させる
ということですね。
ぜひ、ちょっとした考え方の違いですが、すごく行動が変化するので試してみてくださいね。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。