僕は宅地建物取引士という資格を持っています。
忙しい中で一生懸命勉強して取得して資格です。
多くの方が持っている資格であり、僕も住宅・不動産会社の営業マンをしていたので取得しました。
でも、ここまでは普通。
ただ、このように書くと少し見方が変化すると思います。
それは、
- 独学
- 勉強期間は1ヶ月
と。
こんな短期間でどうやって勉強して宅建に合格したのか。
ぜひ、宅建を受験する人は最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
宅建を独学で受験する人はランチェスター戦略がおすすめ
結論から言うと、ランチェスター戦略を使って宅建の勉強をしていました。
簡単にまとめると、僕の勉強方法は、
- 勉強してもできない問題は捨てる
- 簡単な問題のみにフォーカスし確実に点を取る
という勉強方法でした。
ただ、ランチェスター戦略という言葉を知らないという人も多いと思うので、まずはランチェスター戦略について解説したいと思います。
ランチェスター戦略とは?
ランチェスター戦略とは簡単にまとめて伝えると、
- 弱者の戦略
- 強者の戦略
の戦い方について解説してくれています。
僕の場合は資源が乏しいので弱者となるため、自然と弱者の戦略を取っていました。
それは、
- 限られた資源を1点に集中して戦いに勝つ
というものです。
※かなり語弊がある言い方になっているので、ぜひランチェスター戦略について勉強してみてくださいね。
でも、当時はランチェスター戦略という言葉を知らなかったので、自然と限られた資源で勉強していると、そのようになっていきました。
では、限られた資源とは、僕の場合
- 時間
- お金
でした。
では、次の項目でどうやってランチェスター戦略を使い宅建の勉強をしたのか解説したいと思います。
宅建の独学勉強に対してランチェスター戦略の使い方
先程、僕の勉強方法は
- 勉強してもできない問題は捨てる
- 簡単な問題のみにフォーカスし確実に点を取る
と書いたと思います。
まず、当時お金がなかったので、金額が高い塾に通うという選択肢はありませんでした。
だから、独学という選択肢を取りました。
では、時間の場合はどうか。
時間も仕事をしながらだったので、普通に生活していたら有効に使えるのは仕事の後の時間のみ。
でも、それだけだったら時間が足りないと判断したので、仕事のスキマ時間を見つけてずっと勉強していました。
途中見つかって注意を受けましたが、『すみません』と謝って場所を変えてまた勉強をコソッと勉強を再開しました。
この考え方を参考にするかどうかはあなたの判断になりますが、僕は『宅建は1年に1回しか受験がない。この1ヶ月は仕事よりも宅建に集中した方が僕の人生は良くなる』と考えていました。
だから、注意されても引き続き業務時間のスキマ時間を有効に使い宅建の勉強をしました。
今振り返って考えると、多くの人が見ていたと思いますが、それでも見て見ぬ振りをしてくれた会社の人達には感謝しています。
独学で宅建を勉強し合格したときの僕の勉強方法
では、どんな勉強をしていたかというと、ズバリ過去問です。
過去問をひたすら繰り返しました。
数ある宅建の本の中で僕が使っていた宅建の本は『らくらく宅建塾』です。
ただし、なぜか2017年以降のこのシリーズがないんですよね。
そして、同じ名前の『らくらく宅建塾』というのが出ておりました。
このあたりはどうなっているのかわかりませんが、少なくとも直近の過去問をするのがおすすめですね。
では、どのように勉強するかというと、この過去問を何回も繰り返し勉強をしてきました。
ただし、僕の勉強方法は1問1問を丁寧に解き理解してから次に進むのではなく、一気に最後まで勉強するという方法です。
当然1回目は何もわかりません。
だから、解説を見ながら次つぎ問題を解いていきます。
そして、2回目。
もちろん、ほぼ問題を解くことはできません。
絶望感にさいなまれながら解説とにらめっこしていきます。
3回目。
少しだけ解けるようになりますが、全然宅建に合格するレベルにはなりません。
そして、5回目、6回目というようにどんどん繰り返し勉強していきます。
すると、少しずつ知識が定着してくるんですね。
そして、あなたの中でこのようなことに気づきます。
それは、
- 毎回正解する過去問
- 毎回間違う過去問
です。
そこで、僕は思いきって毎回間違う過去問は勉強しないという方法を取り、確実に正解する問題だけに集中するようにしました。
つまり、時間の配分を全体にするのではなく、確実に点が取れる問題にフォーカスしたということです。
もちろん、僕にゆっくり時間があればよかったのですが、仕事をしながら1ヶ月で勉強するので時間の余裕はありませんでした。
そして、今振り返って考えると、この勉強方法はある意味『ランチェスター戦略』だったのかなと。
図で説明しますね。
先程僕は過去どの問題も同じように時間をかけて勉強していたと書きました。
こんな感じです。
問題ABCは簡単で比較的点数が取りやすい問題で、さらに勉強すればもっと高得点を狙える。
問題DEは難しく何回も間違う問題。
だから、思い切って、問題DEにかけていた時間を問題ABCに投資しました。
こんなイメージです。
すると、時間をかけて勉強したため問題ABCは高得点を取れるようになりました。
そして、ここで大切なことが2つあります。
1つ目は、簡単な問題も難しい問題も同じ1点であるということ。
2つ目は、満点で合格しようがギリギリで合格しようが同じ合格であるということ。
だから、僕は過去の問題から合格点を36点と仮定し、14点分は捨て問題にあてました。
繰り返し過去問を練習し確実に点が取れる問題のみに集中する。
知らない間にランチェスター戦略の1点集中という方法で勉強していたということになります。
だから、時間がない人はあえて『捨て問題をつくりその勉強時間を確実に点が取れる問題の勉強へ配分する』ということがおすすめです。
そして、どんどん受験の日時が迫ってきたとき、もう1つおすすめの勉強方法があります。
それは、難しめの問題集で練習しその部分で間違ったところをひたすら覚えるというものです。
この難しめの問題集をするという勉強方法は、結構大切だと考えています。
受験10日前に1度違う宅建の問題集を解いてみる
この違う問題集で勉強するメリットは2つあります。
- 繰り返し過去問を勉強すると答えを覚えてしまうから
- 問題集は宅建の試験よりも難しいのが多く本番が簡単に感じるから
です。
何回も繰り返し過去問をすると、やはり問題と答えを覚えてしまうんですね。
だから、途中で『あっ!この問題は◯◯が答えだ』というようになります。
もちろん、1回過去問をしただけでは覚えないため、何回も繰り返していく過程で覚えるんですね。
だから、自分の実力を知るためにも10日前に少し難しめの問題集で勉強しました。
これが効果があったんですね。
普段は間違えない問題でも間違ってしまうんですね。
つまり、答えを暗記していただけだったんです。
捨て問題は勉強しないと割り切っているので、正解すると決めた問題でも間違った問題に時間を投資して勉強しました。
また、もう1つが本番の宅建問題を簡単に感じるためです。
通常過去問よりも、問題集の方が難しいです。
だから、問題集の問題に慣れておくと、本番の宅建の試験に余裕ができるんですね。
『あっ!これ簡単だ!』って。
この心の余裕が本番では有効になりあなたを合格に導いてくれます。
ですので、ぜひ宅建受験10日前に1度違う問題集をすることをおすすめします。
ただし、ここで注意が必要です。
それは、色んな問題集をやりすぎないということです。
時間がない人は色んな問題集をせずに過去問に集中する
受験の不安から色んな問題集に挑戦したくなる気持ちは痛いほどよくわかります。
でも、時間がないあなたにとって色んな物に手を出すのはあまりおすすめしません。
なぜなら、知識が定着しないからですね。
感覚的にわかっている問題では本番のときに間違う可能性が高いです。
だから、『この問題は解くぞ』と決めた問題は、『腑に落ちるまで勉強を繰り返し知識を定着させる』ことがおすすめです。
じゃないと、結局知識が不安定なままで宅建の受験に臨んでもあまりいい点数が取れないでしょう。
ちなみに、僕がこのような勉強を繰り返した結果、ギリギリの36点で宅建に合格しました。
では、その独学で合格した宅建ですが、実務のときは何か役立つのでしょうか。
宅建を持っているときのメリット
宅建を持っているメリットとしては、
- 重要事項説明書を読むことができる
- 同業の人との名刺交換のときに内心ドヤれる
- IDになる
- 自信につながる
です。
まず、これがメリットかどうかはわかりませんが、少なくとも宅建に合格しなおかつ登録している人しか読めない大切な書類です。
僕も過去何度も読みました。
きちんと取引士証(免許証みたいなもの)を事前にお客さんに見せ横に置いてです。
もう1つは、相手が宅建を持っていなかったときに内心ドヤれるというものです。
これはね、絶対思っている人多いと思うんですよね。
宅建を取ると名刺に書くんですね、宅地建物取引士って。
で、同業者と名刺交換をするときに相手の名刺に書いていなかったら内心『へへへっ』ってなってました。
逆に相手の人も『宅建持っているんですね〜』って言ってくるんですね。
全く意味のないドヤれることですが、こういう楽しみ方もできます。
また、免許証代わりになるそうです。
以前ある人が『俺は昔色々したから免許取れなくなったんだよね。だからいつも身分証明書は取引士証を提出しているよ』と言っていたのを覚えています。
『一体何をしたのだろう・・・』と思いましたが、ツッコミはしませんでした。
※これは僕が直接調べたわけではないので、もし取引士証が身分証明書として使えない場合は教えてください。ブログを訂正致します。
最後が1番のメリットかなと思います。
それは、自分に自信がつくということです。
宅建の合格率は、15%〜17%と言われています。
比較的国家資格の中では合格しやすい部類に入るのですが、それでも国家資格です。
ですので、『僕は頑張れば結果を出すことができる』という自信を手に入れることができるかなと。
このようなメリットがあるように思います。
では、僕がしている民泊や不動産投資には何か役に立つことがあるのでしょうか。
宅建の免許は民泊経営や不動産投資に役立つのか?
結論からお伝えすると宅建の資格は関係ありません。
宅建持っているから民泊の申請が通りやすいとかも全くないですし、民泊の集客できるというこもありません。
また、不動産投資にも直接役に立ちませんが、不動産会社の人からは舐められなくはなります。
でも、話すとすぐどの程度の知識を持っているとわかるので、偉そうにせず『わからないことは素直に教えていただく』という態度がいいですね。
だから、資格は資格であって、民泊ビジネスや不動産投資には役立たないというのが僕の経験上の結論です。
コツコツ勉強と実践を繰り返した人が強いですね。
このランチェスター戦略での勉強方法は他の分野の勉強でも役立つのか
結論から言うと、他の勉強方法でも役立つと考えています。
本当は、この勉強方法で『2級建築士の学科に独学で合格した』とお伝えしたいのですが、残念ながら1点だけ及ばずに落ちてしまいました。
ですが、同じように勉強期間は1ヶ月。
独学で勉強したので、効果はあったと思います。
ただ、付け焼き刃の知識なので、この勉強方法はあくまでも『合格するため』の勉強方法です。
ここはかなり重要なことで、1ヶ月で覚えたことは1ヶ月で忘れてしまいます。
いや、もっと早く忘れてしまうかもしれません。
もちろん、僕は2級建築士の学科で勉強して得た知識はすっかり忘れてしまいました。
ですので、きちんと知識をつけたい場合は、やはりコツコツ勉強と実践を積むのが1番だと考えています。
最後に
宅建の資格を持っているからといって勉強したこと以上の知識はつきません。
逆に言うと、先程も書きましたが宅建を持っていなくても知識が圧倒的にある人はいます。
ですので、ぜひコツコツと勉強を続けてみてくださいね。
今回のブログをまとめると、時間がない人で宅建を独学で合格したい人は、
- 宅建の勉強は過去問で行う
- 宅建では勉強する問題と捨てる問題を分ける
- 10日前に別の問題集で勉強する
- むやみに色んな問題集をしない
ということがおすすめです。
ぜひ、試してみてくださいね。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。