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実体験『音楽は言葉を超える・音楽に国境はない』というのは半分ウソ

実体験『音楽は言葉を超える・音楽に国境はない』というのは半分ウソ

今まで様々なブログを書いてきましたが、僕のアメリカ生活の様子を書いたブログは少ないので、そのことを書こうかなと。

 

僕は2003年の3月にプロドラマーを目指し単身渡米しました。

 

その日はちょうどイラク戦争が始まった日で、『飛行機が撃ち落とされるかも・・・』と不安になりながら、アメリカに行きの飛行機に乗っていました。

 

そして、2003年の12月にアメリカで初ライブを経験しました。

当然バンドメンバーは全員アメリカ人で、オーディションを受けて合格し練習を重ね初ライブとなりました。

 

そして、彼らアメリカ人達と音楽を作り上げていく中で気がついたことがあります。

それは、『音楽は言葉を超える』とか『音楽に国境はない』というのは半分正解で半分ウソということです。

 

今回は僕の実体験を通した得た僕の考えについて書いてみたいと思います。

 

『音楽は言葉を超える・国境はない』の定義とは?

僕自身『音楽は言葉を超える』『音楽に国境はない』という言葉は僕の体験から半分正解で半分ウソと思っています。

そこで、この言葉の定義を明確にしたのち、その理由について解説したいと考えています。

 

では、このブログにおけるこの言葉の定義は下記の通りに定義したいと思います。

  • 音楽は言葉や文化、生まれ育った国の違いを超えて、人の心に届くことができる

 

つまり、誰であってもいい音楽を聴けば感動するということです。

では、どうしてこのこの意味が半分ウソだと僕は思っているのか、僕の実体験から解説したいと思います。

 

音楽は言葉を超える・音楽に国境はないというのは半分ウソの理由

音楽はもちろん言葉を超えることもある

まず、いい音楽は言葉は関係なく本当に心に響きます。

これは僕が半分正解と思っている部分ですね。

 

例えば、僕がアメリカ留学時代に中国人?香港人?の中で大流行していた曲がこちらですね。

  • 光良:童話

実際の曲がこちらになります。

ほんとカラオケとかで中華系の人はよく歌ってましたね。

びっくりするぐらい歌っていて、何回も聴いているうちに僕も覚えてしまうぐらいです。

 

実際聴いてみると非常にいい歌で、僕が大好きな歌の1つになります。

中国語で歌っているので、何を歌っているのか全くわかりません。

 

PVで『セカチュー的な何かかな』と想像は出来ますが、でも美しいメロディーラインが大好きです。

つまり、このように音楽は言葉や国境を超えることは出来ると思います。

 

また、僕はドラマーなので、即興で演奏したりすることもできます。

 

楽器をしたことがない人は想像が付かないかもしれませんが、本当に相手が演奏するフレーズを聴いて即興で演奏できたりするんですよね。

 

その時も僕は音楽は言葉や国境を超えると考えています。

 

セッション中は言葉はいらない

僕がよく通っていたジャズバーがあります。

そこでは色んな楽器のプレイヤーが集まって即興で音楽を奏でます。

 

もちろん、知っている曲もあれば、ドラムがいきなりリズムを叩きそれにギターやベース、キーボードが合わさってくるパターン。

 

または、ギターが演奏を始め、それにドラムやベースが呼応するというパターン。

本当に様々なパターンがあります。

 

そして、演奏中はお互いの音だけを聴き、会話はありません。

相手の音から推測して次の展開やドラムのフレーズを変更したり、様々な演奏をします。

 

その演奏がばっちり合えば非常に気持ちよかったりします。

 

白人や黒人、アジア人など様々な国の人とセッションをしたので、僕の実体験からセッションには言葉や国境の壁はないと考えています。

 

では、どうして半分ウソというかとそれは、良い音楽を作ろうとする過程であることが起こるからです。

 

複数人で良い音楽を作ろうとすると必ずお互いの意見を伝える必用がある

良い音楽を作りたい!』と追求する過程でお互いが意見を出し合う場面が必ず来ます。

必ずです。

 

そして、より良い音楽を追求するがために、時には自分の意見を突き通すことが必用なときもあります。

その時に言葉は必ず必用になります。

 

どれだけ感動する音楽を作っていてもです。

例えば、終わり方1つとっても、様々な終わり方がありますよね。

 

その場合はバンドメンバーに対して『こういう終わり方にしよう』とか提案をします。

言葉が絶対に必用なんですね。

 

また、例えば途中でリズムを変更するときも、相手に対してリズムの説明をするときに必ず言葉が必用になります。

感覚では伝えることはできません。

 

つまり、複数人で音楽を作っていく過程においては必ず言葉が必用になります。

そして、これこそが僕がアメリカでアメリカ人達とバンドをしている時に実際にやってきたことでした。

 

もちろん、1人で曲をつくりYouTube等のネットに公開するという場合は言葉は必用ないかもしれません。

だから、『複数人で1つの音楽を作る過程では・・・』という条件が付きます。

 

また、良い音楽であっても国境は超えませんでした。

 

良い音楽であっても当事者の場合は国境は超えない

良い音楽はオーディエンスの立場であれば、国境は越えると僕自身も思っています。

時代も超えますし、本当に涙を流すほど感動をすることもあります。

 

あなたも1度は経験があると思います。

 

ですが、どれだけ良い音楽であったとしても、音楽をつくっている当事者の立場に立っているのであれば、僕の経験上国境は超えませんでした。

 

育ってきた文化も違いますし、聴いてきた音楽も違う。

ましてや考え方も違う。

 

だから、良い音楽を作っていこうとする当事者の立場としては、少なくとも『良い音楽』というだけで、それらの違いを超えることはありませんでした。

 

徹底的に議論をする必用がありました。

彼らを納得させるためにはです。

言葉がいらないのではなく言葉は必須であったのです。

 

ただ、この議論を通して飛躍的に上がった僕の能力が3つあります。

 

議論を通して手に入れることが出来た3つの能力

こういう議論をアメリカ人達とすることによって、僕の

  • 英語力
  • ディベート力
  • 人種の違いに対しての物怖じしないマインド力

のレベルが上がっていくことが出来ました。

 

だから、基本的に今では誰が来ても普通に英語で話しをすることが出来ますし、人種の違いに対してビビることは全くありません。

 

これが現在のゲストハウス運営に大きく影響はしていると思います。

※僕は地元徳島で民泊やゲストハウスビジネスもしています。

 

結局アメリカでバンドメンバーのドラマーとして成功するという夢は志半ばであきらめてしまったですが、それに挑戦したということに関しては今まで一切の後悔はありません。

 

失敗したが、得るものは非常に多かったと僕自身は考えています。

 

最後に

今回は、僕が『音楽は言葉を超える』『音楽に国境はない』というのが半分正解で半分ウソと考えている理由についてブログを書いてみました。

 

なかなかアメリカ人達とバンドを組んで、ハリウッド等で演奏していた日本人ドラマーは少ないと思います。

 

だからこそ、アメリカ人の(当時の)若者の考え方については、普通に留学するよりも知っていますし、実際毎日体験していました。

 

では、なぜこういう経験ができたかというと、『行動したから』という一言につきます。

英語が話せるというのは非常に有利です。

 

ですが、英語が話せても行動しない人はたくさんいました。

または、アメリカ人と演奏をせずに日本人4人だけでバンドを組んでいる人達もいましたね。

 

なんかもったいないなと。

 

もちろん、僕1人ではこういうことは出来ませんでした。

それには、アメリカ留学初期に色々僕を助けてくれた1人の日本人女性の方の存在がありました。

 

その人に関してはこちらのブログにまとめていますので、気になる人は是非あわせて読んでみてくださいね。

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『困った時はお互い様』という言葉にアメリカ留学時代に救われた話し

 

正しい行動こそが人生を変えます。

そして、その行動をするもしないもあなた次第です。

 

今の人生が納得いっていないのであれば、それは過去のあなたの行動が悪かったからです。

ですが、今からでも変えることができます。

 

是非行動をしてみてくださいね。

 

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。