こんにちは。
木内(きのうち)です。
最近ビジネスの話ばかりなので、いつもとは違って留学の話を少し。
僕はアメリカに21歳から4年半住んでいたのですが、そこで受けた差別の話。
では、なぜこのような話をするかと言うと、先日ゲストハウスに宿泊されたお客さんに聞かれたからですね。
『日本人はアメリカで差別を受けるって聞いたけどどうなんですか』って。
結論から言うと、日本人を含めてアジア人男性は差別を受けますね。
理由はアジア人だからです。
それ以上でもそれ以下でもないですね。
アジア人だから・・・です。
ただ、この言葉も付け加えておきます。
『アメリカ人はアジア人を馬鹿にする傾向があるが、相手の実力を認めると態度を簡単に変える人たちでもある』ということも。
この差別を受けるという感覚は旅行ではなかなか感じない。
また、アメリカに住んでいても日本人やアジア人と一緒にいてもまず差別を感じない。
なぜなら、同じアジア人だから。
あとは、大人になってもあまり感じない。なぜなら、感性が鈍ってくるから差別を受けてもわかりにくい。
つまり、若いうちにアメリカ人の若い年代と付き合うとものすごく感じます。
あっ『差別されてる』って。
考えてみてください。
アジア人でアメリカの大統領になった人はいますか。
いませんよね。
白人や黒人はいますけど。
そして、最近話題のヒスパニック系の人。
僕の感覚では、彼らよりアジア人は下に見られています。
では、なぜこういうことが言えるかというと、僕はアメリカではバンドをしていたからですね。
そして、メンバーは白人です。
つまり、どっぷり白人社会にいたわけです。
飲みに行くときも白人と一緒。
ライブ演奏をするときもほぼ全て白人の場所です。
僕はハリウッドとかで演奏してましたからね。
すると、ライブハウスとかに入るとすごいんですよね。
もう全員こっちを見るわけです。
『お前なんか演奏できるのか』って。
言われたわけじゃないですよ。
でも感覚的にわかるんですね。
『自意識過剰では?』と考えるかもしれませんが、白人社会でいる日本人は差別を受けたことがあると全員言ってました、当時は。
もちろん、アメリカ人全員差別をするわけではないですし、直接的に差別する人は少ないかもしれない。
みんな口では差別はいけないって言ってますけど、実際は差別はあります。
だって考えてくださいね。
欧米の植民地政策なんてまさにアジア人を下に見ているからできるわけじゃないですか。
それが全てを物語っていますよね。
どれだけ綺麗事を言っても人間である以上差別はなくならないと僕は考えています。
つまり、相手を変化させるのでなく、自分が差別されない人間になればいいとも考えています。
例えばイチロー選手。
イチロー選手は本当にすごいと思います。
アジア人でありながら白人から尊敬されている。
でも、イチロー選手も始めから尊敬される立場にいたわけではない。
こういうエピソードをアメリカで聞きました。
英語で『かゆい』って『イーチ(itch)』って言うんですよね。
そして、『ロー(Low)』で下って言う意味。
つまり、『あそこがかゆい』って馬鹿にされたというエピソードです。
本人には確認してないので、わかりませんが、『あるだろうな』とは思いますね。
でも、イチロー選手は実力で現在の地位を勝ち取りました。
アジア人への差別を実力で抑えている。
本当にすごいことだと僕は考えています。
さっきも書いたけど、アメリカ人は『実力があれば認めて態度を簡単に変える』人たちです。
だから、あなた自身の能力を向上することが差別されない近道ですね。
では、ここから実際に僕が受けた差別を紹介します。
例えば、ドラムのオーディションに参加すると門前払いなんてのもありました。
話を聞いて終わるとかね。演奏もさせてもらえない。
または、『お前ら日本人はアメリカの犬だ』って面と向かって言われました。
そっこう言い返しましたが、このときほど『もっと英語が話せれば・・・』と思ったことはないですね。
その他には、歩いているだけで馬鹿にされました。
当然日本人としてのプライドがあるので、笑って終わることはしない。
速攻喧嘩しましたね。
ちなみに、むやみにアメリカで喧嘩をすることはおすすめしません。
なぜなら撃ち殺されるからですね。
ではなぜ喧嘩ができたか。
喧嘩ができた理由は、銃を持っていない確証があったから。
このように書くと『喧嘩なんて・・・』と思うかもしれませんが、アメリカ人の感覚では『強さ=正義』なんですね。
だから、みんな体を鍛えます。強くなくてはいけないんですね。
高校の授業でベンチとかします。
そして、僕はアメリカでは日本代表なわけですよ。
つまり、僕が馬鹿にされるということは、日本人が馬鹿にされているって感覚なんですよね。
ここで戦わなかったらこいつらは一生アジア人を馬鹿にして生きていく。
※こいつらって書いたのは相手が2人組だからですね。
絶対に許してはならないとなるわけですね。
ではなぜアジア人が馬鹿にされるかというと、小さくて細いからなんですね。
単純に弱そうだからです。
さらに、言うと英語も満足に話せない。
その結果彼らは調子に乗ってきます。
そして、アジア人も基本的には戦おうとしない。
だって相手はでかいですからね。
戦っても負けてしまう確率が高いから。
すると、笑ってごまかしたり、英語がわからないフリをしてその場から立ち去ります。
その結果、またアメリカ人はアジア人を馬鹿にするんですね。
日本は平和すぎて喧嘩をするということがすごく悪いことのような風潮になっていると思います。
ですが、自分が大切な人や自分の信念を馬鹿にされた場合は立ち向かったらいいと僕は考えています。
相手が銃を持っていなければ。
このような経験からアメリカに住んで初めて日本人としての『自覚』を持つことができたんですね。
だって、日本はほぼ日本人しかいないから。
だから感覚的に『日本人』ということはわかっていたけど、はっきり自覚するレベルまでは到達してなかったかな。
そして、次第に僕は日本の歴史について勉強するようになったんですね。
自分のルーツを知るというか。
すると、僕が日本で勉強してきたことって結構嘘だったりすることがわかりました。
ですので、どんな情報でも盲目的に信じずに『自分で確認する』という作業が今後より必要になってくるかなと思いますね。
この情報社会では。
僕たちはアメリカの文化を見て聞いて育ってきましたけど、当時はアメリカでは日本のことなんてこれっぽちも放送していないですからね。
相手の文化に触れて育つと、当然アメリカや白人に憧れを持つようになりますよね。
向こうが上だみたいに。
でもね、日本がすごいですよ。
日本人がすごいですよ。
LAなんかより全然東京がすごいですよ。
ほんと。
でもその良さが日本にいるだけではわからないですよね。
だから、百聞は一見にしかず。
『自分で確かめることが大切』ってさっき書きましたが、是非アメリカに旅行に行って自分で感じてみてくださいね。
ちなみに、今回の差別は日本人男性の場合ですね。
日本人の女の子はめちゃくちゃモテます。
世界一モテます。
空港に降りたら即声をかけられると思います。
実際そういうエピソードは何人からも聞きました。
当時アメリカに住んでいた日本人の女の子が言うには、『私達は黒人の女に差別を受けるけどね』っていってましたけどね。
ただ、僕は男なのであまりわからないですが。
ですので、今回のメッセージの結論。
皆さんアメリカ旅行に行くときは体を鍛えていきましょう!