こんにちは。
最近は昼夜逆転の生活になってしまっており、人間はあらためて規則正しい生活をすることが大切だなと思っている木内(きのうち)です。
時と場合によるけどね。
さて、本日のブログは、『報道されないが小さい宿の倒産、廃業、事業譲渡が出始めている』という点について僕の考えを書いてみたいと思います。
現在、僕も含めて多くの小さい宿泊施設が大きく売上を減らしているため、休館をしたり、自主廃業を検討していたりします。
それぐらい1月、2月、3月で売上が落ち込み、4月以降も予約が増えないということですね。
僕のところは、4月いっぱいは宿のご利用を『貸し切りのみ』のご利用に制限して対策をしていますが、それでも予約は埋まらないですね。
3月からオープン予定だった民泊も、オープンしてしまうと固定費が増えてしまうため、あえてオープンせず現在は家賃だけ払っている状態です。※これはこれでもったいない。
なぜかというと、家賃の赤字を垂れ流す方がオープンして様々な固定費を増やしてしまうよりも、経営的には健全だと判断している状態だからです。
逆にいうと、それぐらい僕が経営している2物件の宿の4月以降の予約が増えていないということですね。
予約が増えだしたらすぐに民泊物件はオープンしようと考えています。
また、本日は緊急事態宣言が発表されました。
それに伴って都市圏に住んでいる人からキャンセルが。
例えば、『大阪に住んでいる彼氏と一緒に過ごそうと楽しみにしていたのですが、大阪で自粛するとのことなのでキャンセルさせてください』とご連絡をいただいたり。
また、昨日は約20人で連泊してくれる予定だった大阪からのお客さんも『コロナウィルスの影響でキャンセルします』とのご連絡が。
この20人の人達は去年もご宿泊いただいたので、リピーターのお客さん。
楽しみにしていますとのことだったのですが、こればっかりは仕方ないですね。
では、こういう状態が続けばどうなるかというと、
- 倒産
- 自主廃業
- 事業譲渡
が増えることは容易に想像がつきます。
報道される多くの宿泊施設は、資本がしっかりある大規模、中規模クラスの宿泊施設です。
僕も含む小規模の宿泊施設は、報道されることはなくひっそりと辞めていっていくでしょう。
ただ、不幸中の幸いですが僕自身は経営コストを極力抑えて経営しているので、都会の宿泊施設と比較してもまだ継続しやすいのかなと。
もちろん、過去最大の大赤字ではありますが、都会と比較してそもそもの家賃が違う。
従業員を雇っていないため人件費が必要ない。
この固定費の象徴であるこの2つは、本当に事業を継続するためには重要なことだと考えています。
また、少し話は代わりますが、先日日本政策金融公庫へ申し込んだ融資の件で、ご担当の方から連絡がありました。
結論から言うと『融資はできるが、希望金額から減額となる可能性が高い』とのことでした。
現在やっと約8000万円まで借金が減ったのですが仕方がない。
背に腹は代えられないので、借金を増やしてでも生き残ろうと考えています。
ちなみに、僕は億単位でお金を借りて事業をしているため、自分の収入に対してどれぐらいの借り入れが可能であるか、またどういう内容の話が金融機関の人に受けるのかというのが過去の経験から傾向を知っています。(傾向であって絶対ではない)
その内容もあわせて、僕の融資の結果は別のブログに書いてシェアしたいと思います。
今は生き延びるとき。
様々な固定費を下げることを現在実行しています。
僕のように多くの宿泊施設が同じような行動を取っていると思いますが、それでも、
- 倒産
- 自主廃業
- 事業譲渡
は増えていってしまうでしょう。
夢を持って開業したのにも関わらずです。
このような状況は悔しいですが、でも、これが事業を経営する者にとってはどうしても起こりうること。
まずは、生き残るために行動する必要があります。
以前、投資関係の記事でシェアした言葉をこのブログでもシェアしたいと思います。
ジョージ・ソロスという投資家の言葉です。
『まず生き残れ。儲けるのはそれからだ。』
事業を継続していくためには利益は必須。
でも、その前にその舞台に立ち続けることが必須となります。
だから、融資でも何でもお金を引っ張ってきて、生き残って欲しいと思います。
もちろん、僕自身も。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。