民泊やゲストハウスをしていると本当に色んな人と話しをします。
多分あなたが想像している以上に本当にたくさんの人です。
それも世界中から。
このブログを書いている今現在僕の隣では、オーストラリア人の親子がいます。
毎回思うけど、オーストラリアの人は本当に背が高いですね。
僕(176cm)が見上げるぐらい大きい。
僕も日本人の中では決して小さいとは思わないけど、オーストラリア人と比べると僕は小柄ですね。
みんなほんと大きい。
今日の人なんか2メートル近くあるんじゃないかなってぐらい大きい。
今まで色んな国の人に会ったけど、オーストラリア人、オランダ人、ドイツ人、イギリス人は大きい人が多いですね。
僕の経験上ですけど。
最近ゲストハウスで会った面白い経験というかお話をちょっとシェアしてみようかなって思います。
毎日ビジネスブログばっかりだと、息がつまりますよね。
僕も書くのが大変。
だから、たまには息抜きというか好きなことを好きなように書くことも大切かなと。
では、早速。
最近チベットの方と会いました。
すごくいい人で色々なお話をさせていただきました。
日本語も上手で、僕の日本語の質問も理解して日本語で回答してくれました。
1時間ぐらい文化の話違いやチベットの話など様々な内容について話をしていくうちに、中国とチベットの話になりました。
中国がチベットに侵攻した話ですね。
知らない人もいると思うので、2つの国の歴史背景を少し。
チベット侵攻(チベットしんこう)とは、中国人民解放軍(中国共産党の軍隊)によるチベットへの侵攻をいう。侵攻は、
- チベットの東北部・東部に対して(1948 – 1949)
- 中央チベットに対して(1950 – 1951)
の2段階にわかれる。
中国では18世紀の雍正のチベット分割以来、後者の領域を「西藏」と名付けており、中華人民共和国は、後者を指して、特に「西藏和平解放/བོད་ཞི་བས་བཅིངས་འགྲོལ」(シーツァンホーピンチエファン/プーシーウェーチンドゥル)と名付けている。
「第一段階」では、中華民国の青海省長馬歩芳や西康省長劉文輝らを降してアムド地方やカム地方の北部・東部・南部を制圧、ついで「第二段階」でチベット政府ガンデンポタンを屈服させ、カム地方の西部やウー・ツァン地方、ガリ地方を制圧、これにより、中華人民共和国は、チベットの全域を制圧することとなった。
チベットおよび西側諸国では、この侵攻を侵略としているが、中国共産党は「西蔵人民」の「帝国主義侵略勢力および国民党反動勢力」からの「解放」と位置づけている。
これを契機として、中国政府とチベット政府ガンデンポタンの間で「十七か条協定」が「締結」され、チベット軍は中国人民解放軍に編入され(同協定第八条)、チベットの全域が中華人民共和国の支配下に入った。
引用元:wikipedia
という歴史についてですね。
僕の今までの認識は『中国が悪い。チベット侵攻は悪いことだ』という認識でいました。
そして、多くの方もこういう認識でいると思います。
ですが、そのチベット人の彼と話をしていると衝撃的な内容を教えてもらったのです。
それは、『中国の一部になってよかったと思っている人もいる』というもの。
侵略されてどうしてそう思えるのか不思議で、『どうしてそう思うの?』と引き続き質問しました。
すると『なぜなら経済が発展して生活が豊かになったから』とのこと。
そして、さらに続いて『今独立してしまうと何もできなくなってしまうから独立を望まない』という人もいるとのこと。
どういうことかというと、現在チベットでは中国のお金である『元(げん)』を使っているとのこと。
また、中国経済の恩恵を受けることができず、技術も何もない私たちは何も生産できないと。
つまり、その紙幣から変えなくてはならず、また中国経済の恩恵を受けることができなくなり、一気に生活が貧しくなるとのこと。
経済的な安定を目指したいと考えている人が独立に反対していると。
実際、チベットの彼の村は中国経済の影響を受けて、大きく発展したとのことです。
ただ、チベットが侵略されたのは今から70年近く前の話。
これだけの時間があったら、発展する可能性もあるのかなと少し疑問もありますが。
でも、これは日本人の感覚だからかもしれませんね。
標高3000m以上の場所の村が発展するとなると、相当な何かがいるのかもしれませんね。
逆に、『生活で不便なことはないの?』と確認してみました。
すると、『差別がある』と教えてくれました。
やはり中国では『漢民族』が1番上のようで、差別を受けるとのこと。
僕は勉強不足で知らなかったのですが、中国には56もの民族がいるみたいですね。
それをまとめているのが中国共産党。
そして、こう続きます。
『中国政府は絶対にチベットの独立を認めないでしょう。なぜなら、他の民族も一斉に独立したいと言い出す。そうすると中国は崩壊するから』と。
だから、チベットの独立には絶対に反対すると言ってます。
そして、先程もかきましたが、経済の恩恵があるから独立したくない人もいるとのこと。
でも、色々考えていくうちにこういう疑問も思いました。
国が侵略されて70年も経つと、当時のことを知っている人はほとんどいなくなる。
そして、教育にも中国政府が入ってくるとなると、チベットの歴史というよりも、中国の歴史を学ぶようになる。
実際、中国語で教育を受けていないチベット人に高収入の職業を得ることは難しとのこと。
※これはwikipediaの情報なので、僕も本人に確認したわけではありませんが。
その過程の中で、チベット人というよりは中国人として自分達を捉えているのではないかなと。
だから、そもそも独立するということすらも本人達の中に考えの中になくなってくるのかなと。
すなわち、侵略され教育を奪われると自分のアイデンティティが失われる。
そして、骨抜きにされてしまうということにつながっていくのかなとも思いました。
実際こういう言葉をイギリスの歴史学者トインビー氏は残しています。
『神話を忘れた民族は100年以内に滅びる』と。
つまり、チベットの件まさにこれに当てはまるのかなと。
そして、日本も同じように教育を奪われているので、同じ運命をたどりそうで非常に気にしています。
でも、これはあくまでも僕の推測。
ただ、僕が今まで考えていたチベットの現状とチベット人が語る現状に大きく乖離があったのは事実ですね。
つまり、今回のブログで何を伝えたいかというと『自分で確かめるということの重要さ』ですね。
僕もTVやネットからの情報でチベット侵攻は悪と考えており、チベットは中国から独立した方がいいと考えていました。
ですが、少なくとも独立を望まない人も当事者の中にいる。
しかもその数は少なくなく、それなりにいるとのこと。
だから、TVやネットの情報を鵜呑みにせず、チベットのことを本当に知りたいと思ったなら、チベットに行って現地の生活を見て、そこで暮らしている人達とも話をしてからがいいのではないかなと思いますね。
ただ、残念ながら中国政府が管理しているから、チベットに行っても本心は誰も語ってくれないかもしれませんけどね。
ではなぜ、このようなことを書こうか思ったかというと、最近僕が読んでいるメルマガにこういう言葉が記載されていたんですね。
その言葉とは以下の言葉です。
『信じるな、疑うな。確かめろ!』と。
世の中には本当に色んな人がいますね。
いい人もいれば悪い人はいます。
悪い人は悪意ある行動をとったり、悪意ある情報を流したりします。
そして、その言葉や情報を鵜呑みにしていたら知らない間に騙されることもあるでしょう。
逆にいい情報だったとしても疑って行動しなければ、チャンスを逃すことになる。
だからこそ、自分で確かめる必要があるかなと。
これは、ビジネスに限らず全てのことに置いてですね。
どんな情報が流れてきたとしても、自分で確かめてない間は批判したり肯定したりせずに、まずは確かめる行動をとる。
本当に大切だと思いました。
今回の会話は、結構考え方を変えるいいきっかけになったのかと僕自身は感じてますね。
つまり、それぐらい自分の考えと現地の人の声の乖離がすごかったからですが。
ですので、このブログを読んでいる人にも是非実践してほしいと思います。
『信じるな、疑うな。確かめろ!』という行動を。