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田舎でIT起業するのはアリ?そのメリットとデメリットを比較してみた!

田舎で起業するのはアリ?そのメリットとデメリットを比較してみた!

田舎で起業するにはどういう方法が失敗しにくい方法なのでしょうか。

また、田舎は起業に向いているのでしょうか。

 

僕自身は出身地である徳島県という田舎で起業しました。

また、東京でも働いたことがあるので、その違いを答えることができると思います。

 

そこで、今回のブログは、田舎で起業するメリット、デメリットについて書いてみました。

また、僕の経験から得た気づきも書いているので、最後まで読んで今後の起業に役立ててくださいね。

 

田舎で起業する定義

では、いつものブログのように言葉の定義から解説していきたいと思います。

田舎とはどういう田舎を指すのでしょうか。

 

田舎とは人家が少なく都会から離れた場所

田舎の言葉を辞書で調べると以下の定義がありました。

  • 都会から離れた地方
  • 田畑が多く、のどかな所
  • 人家が少なく、静かでへんぴな所

僕が住んでいる徳島県はまさしくこの内容に当てはまると思います。

Wikipediaで調べてみると、徳島県の人口ランキングは全国で44番目。

県全体の総人口約73万人の場所です。

 

また、観光都市としても宿泊観光客数ワースト1位という記録もあります。

阿波おどりの宿泊数を入れても全国ワースト1位ですから、普段からどれだけ人がいないか想像していただけると思います。

 

僕は民泊やゲストハウスも運営しているので、ゲストさんにこれを伝えると驚かれます。

徳島には電車が走っていない』と。

徳島は全国で唯一電車が走っていない県なんですね。

 

これらをまとめると、僕が住んでいる徳島県は全国でも有数の田舎といえるでしょう。

では、起業とはどういう意味なのでしょうか。

 

起業とは新しく事業を始めること

起業の意味を辞書で調べると、『新しく事業を始めること』とありました。

つまり、あなた自身で『生産・営利を目的とした商売を始めること』を意味します。

 

ですので、田舎で起業するとは、『人家が少ない都会から離れた場所で新しく事業を始めること』と定義して解説したいと思います。

 

では、ここから田舎で起業することのメリットやデメリットについて解説していきたいと思います。

まずはデメリットから解説したいと思います。

 

田舎で起業するデメリットとは?

東京で働いたこともある僕が感じた、田舎で起業するデメリットを解説していきたいと思います。

もちろん、メリットもこの後書いていくので、是非比較して欲しいと思います。

 

地域の人を対象としたビジネスをすると人口が少ないので苦戦しやすい

これは人口の少ない場所で、その地域の人を対象にビジネスを行うと、どうしても売上が上がりにくいです。

 

以前何十億というお金を稼いだ起業家さんとお会いしてお話する機会をいただきました。

その方は、『人口が多い場所じゃないと、人相手の商売は難しい』とおっしゃってました。

 

ですので、少ない人口を相手にするビジネスを行うと、どうしても限界があると考えています。

これも田舎で起業するデメリットだと思います。

 

もちろん、あなたがどれぐらいの規模のビジネスを望んでいるかによって変わりますが。

もし仮にインターネットを使い全国展開するのであれば、田舎で企業したとしても、この内容は問題ないでしょう。

 

セミナーや勉強会は田舎には少なく圧倒的に都会が多い

田舎で起業すると、どうしても集まる情報の量が違います。

その1つの例として、セミナーや勉強会の多さの違いがあります。

 

ほとんどが都市部に集中しているため、僕の場合はよく東京に行って学んでいました。

多い時で1ヶ月で3回ぐらいですね。それぐらい情報を掴むために行動していました。

 

そのため、交通費、宿泊代が都会で暮らしている人と比べるとかかります。

ですので、東京で『より有益な情報を手に入れる』ためには、セミナー代以外の費用がかかるので、これも田舎で起業する人のデメリットだと言えます。

 

ビジネスに対してスピード感がない人が多い

僕は常に環境が大切ということを考えています。

僕が東京で働いていたときは、ほんとずっと仕事をしていました。

ちなみに、マンション営業マン時代ですね。なかなかのブラック企業ぶりで、殴られている人を見ることは日常茶飯事。

 

言葉の暴力なんて生易しいものじゃないですよね。追い込んで追い込んで、最後は皆社宅から夜逃げするぐらいですからね。

 

僕が入った現場で1番ひどかった現場は以下のような感じでした。

基本的には夜中の12時まで飛び込み営業。

マンションの住民から会社へクレームが来たら『お前よくやってんな!ポスティングに切り替えろ』と褒められる。

当然、家には帰れず終電で駅から降りてくる人に向かってチラシ配り。

 

さらにその後ポスティング。夜中の2時3時なんて全然当たり前。

その間に上司に業務報告の電話を入れる。

 

だから、入社しても1日とか数日で辞める人が多かったかな。休み?当然ないですよね。

僕がいたときは最長で半年休みがない人がいましたね。

200時間前後の残業をしているけど残業代なんて一部しかでない。

 

こういうように書くと『最悪』と考える人も多いかもしれない。でも、僕の考え方は逆なんですよね。

 

僕はブラック企業で働けたことに感謝している

僕はこの会社で働けたことに感謝しています。

なぜなら、本当にすごく濃い時間を過ごすことができ、普通の人の何倍も短期間で成長することができたと感じているからですね。

 

鬱になるぐらい相当追い込まれたし、数字に対する執念というものを教えてもらったんですよね。でも、田舎でこういう仕事をしている人は本当に少ない。

 

だから、こういう意識がない人と仕事をすると、非常にビジネスのスピードが遅い。1日で終わることを、平気で2〜3日かかってしまう。

 

だから、こういうスピード感を持った人間が少ないというのは、田舎で起業するデメリットだと僕は考えています。

※もちろん、そういう人がいなくても起業家は自分で自分を追い込むだけですけどね、

 

田舎ではインターネット環境が整っていない場所がある

田舎ではインターネット環境が整っていない場所もあります。

また、整っているけれど通信速度が遅いという問題も。

 

これは、起業するビジネスモデルにもよりますが、情報社会の現在においてインターネット通信が遅いというのは致命的なリスクとなる可能性があります。

 

1つ例を上げてみたいと思います。

例えば、僕が住んでいる徳島県には神山町(かみやまちょう)という場所があります。

この場所は、IT企業のサテライトオフィスが密集している場所です。その企業の数は16社とネットに書かれていました。

 

では、なぜ複数のIT企業がこの田舎の神山町という場所を選んだかというと、町内全域で高速のインターネット回線が使えるという理由からですね。

もちろん、自然豊かな場所であるという前提はありますが。

逆を言えば、インターネット回戦が遅い場所ではIT企業はビジネスができないということになりますよね。

 

ですので、都会では気にしたことはないかもしれませんが、このインターネット環境が整っているかどうかというのは、必ず確認する必要があると思います。

 

田舎は閉鎖的なコミュニティがある

テレビでも聞くことがありますが、『よそ者に対して閉鎖的な環境』があったりします。

始めから受け入れてもらえないのか、それとも受け入れてもらうまで時間がかかるのか、それは地域によって変わってきます。

 

ですので、100%ダメだというわけではなく、やはりビジネスがしにくい可能性があるということです。

このあたりも田舎で起業するデメリットとして抑えておくことをおすすめします。

 

田舎は都会と比較して優秀な人材が少ない

これは絶対数の違いというのがあります。平成30年11月現在の東京の人口は約1385万人と東京都が出している数字にありました。

それに比較して、僕が住んでいる徳島県は、約73万人。約19倍の差があります。

 

この圧倒的な人口差から、優秀な人材は東京と比較しても少ないと言えるでしょう。もちろん、少ないだけでいないというわけではありません。

 

ただ、そういう優秀な人材はどの企業も欲しい人材になるので、起業したばかりのあなたがその優秀な人材を獲得できる確率は少ないでしょう。

ですので、この優秀な人材が少ないというのもデメリットと言えるでしょう。

 

田舎で住むと車の運転をする必要がある

僕は民泊やゲストハウスも運営しているので、宿泊されたゲストさんから。

東京からのゲストさんもよくご宿泊いただくのですが、多くの方が免許を持っていても運転はほとんどしないという人ですね。

 

ですが、田舎で起業するということは、必然的に運転をする必要があります。

なぜなら、公共交通機関が発達していないからですね。

どこに行くにも車が必要になるからです。

ですので、田舎で起業することは、車の運転が苦手な人にとってはデメリットと言えるでしょう。

 

では、続いて田舎で起業するメリットについて解説していきたいと思います。

 

田舎で起業するメリットとは?

もし仮にあなたが僕の地元である徳島県の田舎で起業したら、どのようなメリットがあるのか解説したいと思います。

これは、僕が思っているだけでなく、先程書いたゲストハウスに宿泊された都会からのゲストさんの意見も入っています。

 

田舎は都会と比べると家賃が安い

起業の初期は無駄な経費を減らせるだけ減らすことをおすすめします。

必要経費とは以下の2つに分かれます。

  • 変動費
  • 固定費

変動費とは、あなたのビジネスが大きくなれば、それに伴って変動するものです。

例えば、仕入れの費用とかですね。

 

では、固定費とは何かというと、家賃や光熱費ですね。こちらは売上が上がっても基本的に費用は変わりませんよね。

 

そこで、僕が起業始めにおすすめしたいことは、できるだけ固定費を下げるということです。

特に、家賃を下げることです。

 

なぜなら、始めは小さく起業して徐々にビジネスの成長と共に大きな場所へ移動していけばいいと考えているからです。

起業を始めであれば尚更無駄な固定費は抑えるようにしましょう。

ですが、都会ではこの家賃がどうしても高額になってしまいます。

 

地価を比較すると2425倍の差がある

こちらは全国の地価ランキングになります。

現在地価が1番高い場所東京の中央区でその金額は5466980円/m2です。

 

では、逆に1番地価が安い場所は、2425円/m2になり、その差は2425倍の差があります。

もちろん、この場所と東京の中心地を比べるというのは少し極端かもしれませんが、田舎で起業するということは、このように家賃を下げることができるのです。

 

ですので、田舎で起業するメリットは固定費である家賃を下げることができるというのがあるでしょう。

関連記事>>>起業1年目は売上を上げることよりも固定費増やさない行動が重要!

 

ライバルとなる企業が田舎は少ない

都会ではどうしても人が多い分、ライバルも必然的に多くなります。ですが、田舎は人が少ない分ライバルの数も少ないです。

 

いくらあなたの商品が優れていたとしても、大手企業が資本力を武器に勝負を挑んでくると勝てることができません。

ですが、その大手企業も都会と比べ少ないです。

 

つまり、上手くあなたの商品をアピールすることができれば、他のお店が少ない分、あなたのお店が目立ちやすくなります。

 

その結果、あなたの商品を購入してくれる人が増える可能性は十分にあります。

もちろん、これは地域密着型のビジネスを起業した場合の話です。

IT起業を田舎で起業したとしても、基本的にはライバルは全国になるのであまり関係ありません。

 

田舎から情報発信することで注目を浴びやすい

都会では情報発信をしている人は多いですが、田舎ではまだまだ少ないのが現実ですね。

現在は僕はビジネス系のブログを毎日更新していますが、もう少ししたら今度は同時進行で地元の徳島県の情報を発信していこうと考えています。

 

徳島を個人でアピールして観光客を増やしていこうと考えているわけですね。

そして、当然宿泊は僕の民泊物件やゲストハウスに・・・ということを考えていますが、それ以上に魅力のない徳島県をもっと盛り上げたいと考えています。

 

でも、している人はほとんどいないんですよね。しかも個人で顔出しして。

つまり、たったこれをするだけで注目を集めることが可能なんですね。徳島のことなら木内のブログとかね。

 

ビジネスで大切なことは、まず認知度を上げることだと僕は考えています。

そういう点でも、田舎から世界に向けて情報発信するということは(僕は英語もできるので)目立ちやすいと考えています。

 

でもこれが東京から東京のことを発信していたらどうでしょう。

多くの方がすでに発信しているし、そもそも多くの情報がネット上にありますよね。

ですので、そういう面でも田舎から発信するというだけで、目立ちやすいというメリットがあると感じています。

 

田舎で起業すれば豊か自然の中で仕事ができる

これはよく民泊やゲストハウスに宿泊されるゲストさんから聞く言葉です。

こんなにキレイな海が近くにあって、山があるところに住んでいらっしゃるんですね』と。

そこで、『中学生のときは銛を持ってシュノーケル付けて海に潜って魚を取ってました』と話すとすごく羨ましがられます。

 

僕にとっては当たり前の環境なので、特に何も思っていませんでしたが、県外の人と接するとその良さを再認識することができます。

ですので、このような自然豊かな場所で仕事が出来るというのも田舎で起業する魅力だと僕自身は感じています。

 

田舎は人が少ないのがいい

これは香港人のゲストさんが良く言われる言葉ですね。僕自身は香港には行ったことがないのですが、大都会のようですね。

でも、香港人が全国の中でもど田舎の徳島県に本当によく来てくれます。そこで、始めは不思議がって色々質問をしました。

なぜ田舎に来るのか』と。

 

すると彼らの答えは決まってこのようにいいます。

  • 『人が少ないのがいい』
  • 『静かなのがいい』
  • 『本当の日本を感じたいから』
  • 『都会はどこに行っても同じ』

確かに、この『人が少ないのがいい』というのは気持ちはわかります。

僕自身も東京で働いた経験があるので、(当時勤めていた会社の本社は西新宿)埼京線や湘南新宿ラインに乗って週1回本社の朝礼に出社していました。

 

持っていた荷物が人の圧力で落ちないってことは本当にあるんだなって思いました。

だから、このように人が少ない中で仕事が出来るということは、人口が少なくビジネスとしては面白みに欠かもしれませんが、逆にストレスがなく仕事が出来るとも言えますね。

 

田舎の人は優しい

これは人によると思いますが、ゲストさんは良く言ってくれる言葉ですね。

徳島の人は優しいと。

僕たち徳島県にはお遍路さんという四国88ヶ所のお寺を回る伝統があります。

 

そして、地元の人はそのお遍路さんに対してお接待する文化があるんですよね。だから、旅人に対して基本的に優しいと思います。

 

でも、これは本当に人によると思います。田舎だから、都会だからというのではなく、あなたが接する人によると思います。

 

でも、僕の東京の経験と比較すると、人口が少ない分人のつながりは都会よりも強いと感じます。

そういうのが好きな人にとっては、田舎で起業するメリットがあると思います。

 

ちなみに、田舎に移住することについてはこちらの記事にまとめていますので、あわせてご覧ください。

関連記事>>>田舎移住を検討している人へ!メリット・デメリットと仕事の見つけ方

 

では、このようなメリット・デメリットがある田舎での起業ですが、より成功するためには僕は2つの能力が必須だと考えています。

次は、その内容を解説したいと思います。

 

田舎で企業するには2つの能力が必須!

田舎で企業するには2つの能力が必須だと考えています。

もちろん、あなたが望むビジネスの規模によって変わるかと思いますが、それでもこの2つの能力は身に付けて欲しいと思います。

 

田舎で起業するためにはITの技術は必須!

田舎で起業するのにおすすめのスキルとしてはITのスキルです。

どうしても、人が少ないため実店舗の売上は少なくなります。

 

ですが、ネット販売を使うことで収益を安定させることができます。収益が安定することは、あなたのビジネスだけでなく、あなたの心にも安定を与えてくれます。

ですので、田舎で起業するにはITの技術は必要になり、時間があいたときはコツコツ勉強し実践することをおすすめします。

 

SNSやブログでの情報発信スキルも必須!

SNSを有効に使うことができれば、より多くの人にあなたのビジネスを認知させることができます。

その結果、あなたの収益が安定することにつながります。

または、あなたのファンになり、わざわざ田舎へあなたのお店に訪れる人も増えるかもしれません。

 

そのためには、毎日コツコツ発信し続けることが大切です。起業の始めは余分な費用を使うことおすすめしません。

広告にお金をかけたとしても、収益が上がるのかは未定です。

 

ですが、SNSは無料で使うことができます。

そして、この『初期費用を抑えて小さく始めること』は起業初心者にとっては絶対お伝えしたい方法です。

 

ですので、どんどんSNSやブログを活用してあなたのビジネスの情報やあなた自身の考えを公開することをおすすめします。

たまには、プライベートも発信することで、あなたへの親密度は上がっていくのでおすすめです。

 

まとめ:田舎で起業するにはIT技術があれば有利です

今回は田舎で起業することにメリットやデメリットについて、僕の考えをまとめてみました。

この記事をまとめると

ここにボックスタイトルを入力

  • 田舎で起業するデメリットは多い
  • 田舎で起業するメリットも多い
  • ITの技術は田舎で起業するためには必須
  • SNSやブログを駆使してあなたのビジネスの認知度を上げることも必要

ということですね。

 

物事には良い面もあれば、必ず悪い面もあります。

ですので、その両方を知り少しでもビジネスのチャンスが広がるのであれば、思い切って田舎で起業するという選択肢を持ってもいいと僕は考えています。

 

ちなみに、起業するにあたって失敗しにくい方法があります。あのホリエモンさんこと堀江貴文さんが提案している方法になります。

ぜひこちらもあわせて読んでみてくださいね。

関連記事>>>ホリエモン4ヵ条!小さく始めるビジネスこそ『失敗しない』要因です

 

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。